東浜、今季初勝利 亜大恩師前で結果出す

 「若タカのナオ」で復刻ガッチャマン初勝利だ! 2年目の東浜巨投手(24)が、敵地での同一カード3連敗を見事に阻止した。昨年のドラ1右腕は常勝ユニホームの西武打線を6回3失点に抑えて今季初勝利。3回には亜大の先輩、松田宣浩内野手(31)も13号3ランで強力援護。恩師がスタンドで見守った亜大コンビの活躍で、都市伝説的にささやかれ始めていた「ガッチャマンの呪縛」もきれいさっぱり解けました。

 敵地の大型ビジョンに、日焼けした東浜の笑顔が映った。待望の今季初勝利、そして「復刻版ガッチャマン」ではチーム初のヒーローインタビュー。「チャンスは絶対くると思っていた。野手の皆さんに勝たせてもらいました」。昨年のドラ1右腕は喜びを口にした。

 5回4失点で降板した4月3日の日本ハム戦以来、87日ぶりの1軍マウンド。「自分は先(の登板)が決まっているわけじゃないから」。初回には1軍最速の147キロをマーク。危機感をにじませて105球を投じ、6回を3失点に抑えた。

 最大のピンチで攻めの投球を貫いた。3点目を失った直後の5回2死一、二塁。「(代打のコールで)球場の雰囲気も変わった。すごいバッターですから」。代打中村を打席に迎え、最後は内角高めの141キロ直球でバットに空を切らせた。

 この日は亜大野球部生田勉監督と約100人の野球部員たちが声援に訪れた。「来られているのは知っていたんですけど…」。バックネット裏の最前列に陣取る恩師にも気付かないほど投球に集中。後輩の声援もパワーに変え、チームの同一カード3連敗を阻止した。

 2年目の今季は開幕6戦目に先発しながら、我慢の時期が続いた。2軍では、山川コンディショニングコーチとともに体幹や下半身を強化。課題だった直球の球威を試合終盤まで保つため、徹底的に体をいじめ抜いた。

 休日もほぼ寮で食事をとり、野球漬けで自分と向き合った。「結果を出していないから、(外食などは)全く楽しめません」。昨季は1軍再昇格まで約5カ月を費やしたが、今季はより短い期間で結果を出した。

 たくましさを増した右腕の今季初白星に、秋山監督は「2軍でやってきたことが生かせるようになったんじゃないの。試合の展開で気持ちが動くのは課題だけど、球も体も強くなっている」と評価。次回は7月6日の楽天戦(ヤフオクドーム)での先発が有力だ。

 今季も摂津、中田、帆足、スタンリッジら30代が中心の先発陣。24歳の好投はチームに新風を吹き込んだ。69試合目でのシーズン初勝利は、昨季の134試合目より断然早い。「ここが僕のスタート。シーズンはここからなので」。残り75試合で目標の2桁勝利を狙う。 (谷光太郎)

=2014/06/30付 西日本スポーツ=

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