ルーキー森、プロ初勝利

 初勝利、うれしいです! ドラフト2位ルーキー森唯斗投手(22)が、23戦目の登板でプロ初勝利だ。1点ビハインドの6回に登板。7球で日本ハム打線を片付け、直後の逆転へのリズムをつくった。お笑いコンビのザブングル加藤歩似と言われた右腕も、今やタカ投になくてはならない存在に成長。大きな白星も手にした。チームは連勝で今季最多の貯金17として首位をキープ。カッチカチならぬ勝っち勝ちで突っ走る。

 23戦目で笑顔

  敵地でのヒーローインタビューで、22歳のルーキーが満面に笑みを浮かべた。森が1点ビハインドの6回に登板し、わずか7球で三者凡退。小気味良い投球は直後の逆転を呼び、23戦目でプロ初白星を手にした。

 「本当にうれしい。先輩たちがよく打って、よく抑えて、僕に(白星を)回してくれた」。謙虚に喜んだ。「ウイニングボールは両親に贈ります。生んでくれてありがとう」。故郷徳島の両親に感謝の言葉を残した。

 6回、3番手で登板。迎える打者は、タカ投が何度も痛い目に遭わされた主砲中田。その名前に一切物おじしなかった。「対戦するからには新人とかベテランとか関係ない」。代名詞となった投球時の「ヨシッ」という雄たけびとともに投じた初球の144キロを詰まらせて遊ゴロ。続く近藤は左飛。大引は147キロで遊ゴロに仕留めた。大引の3球目には自己最速タイの149キロも計測した。「3人で抑えてベンチに帰り(チームに)リズムを出そうと考えていた」。狙い通りの投球が勝利につながった。

 方程式入りも

 貪欲に吸収する姿勢が、プロ入り後の成長を支える。5月の1軍初昇格時、フォークの落ちが悪いことに気付いた。マウンド外でも度胸満点のルーキーは、遠慮なく柳瀬、さらには身ぶり手ぶりを交えてサファテに、握り方や球の抜き方を教わり、1軍でも通用する球種として磨き上げた。

 「頑張っているといいことがあるね」。試合後、秋山監督は手放しで褒めた。加藤投手コーチは「サファテ、五十嵐、岡島につなぐ(後ろから)4人目で投げさせることも多くなる」と「勝利の方程式」の一員に起用することも示唆した。

 「まだ初勝利の実感はない。がむしゃらにやっていくだけ」。怖いもの知らずのルーキーが連勝を呼び込み、ホークスは今季最多の貯金17。首位をがっちりキープした。悲願の日本一へ、森はますます存在感を高めていきそうだ。 (永松幸治)

=2014/07/13付 西日本スポーツ=

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