ホークス、両リーグ最速60勝 2位オリと3.5差

 夏バテ知らずだ!! 秋山ホークスの真夏の進撃が止まらない。12日ぶりに戻ってきた本拠地で日本ハムを寄せ付けず、今季最多タイの6連勝。足を絡めた多彩な攻撃で8月3度目の先発全員安打、今季51度目の2桁安打をマークし、エース摂津を援護した。この日が今季100試合目。キャンプから培ってきたチームの総合力で両リーグ最速の60勝目を挙げた。試合のなかった2位オリックスとの差も「3・5」に広がり、3年ぶりの頂点へ、このまま突き進む。

光った積極采配

 迷いなきタクトが快勝劇の引き金となった。同点で迎えた3回だった。先頭の中村が左前打で出塁すると、秋山監督は次打者の今宮にバスターエンドランを指示。初球をたたきつけた打球は、送りバントを警戒して前に出てきていた、三塁手近藤の頭上を越えた。

 「置きに来た球だったので余裕があった。普段打てていない分、次につなげたかった」。してやったりの一打で好機を広げると、いらだちを隠せないメンドーサに集中砲火。李大浩が左前に勝ち越し打を放った。勢いづいた打線は5回までに13安打、7得点と畳み掛け、過去4試合で対戦防御率1・75と抑えられていた難敵右腕を攻略した。

 「打てなければ足を使え」が今季のホークスのテーマ。7月25日のオリックス戦でも今宮がバスターエンドランを決め、天敵の西に土をつける貴重な追加点を挙げたばかりだった。「オリックス戦で決めたことで武器にできると思った」と自信をふくらませた今宮だけではない。2回の同点劇も2死一塁から一走の明石との間に、細川がランエンドヒットを成功させた。左手1本で合わせた打球が左翼線に転がる間に、明石が生還した。

 「細川のヒットが大きかった。(今宮の)バスターもうまいこと決まり、デホがよく打った。打つ方がうまいことつながり、投打がかみ合っている」。鮮やかな攻撃に秋山監督も絶賛した。

 東北、北海道、埼玉と続いた「死のロード」が終わり、12日ぶりにヤフオクドームへ戻ってきた。各選手の疲労はピークに達しているはずだが、春季キャンプから磨いてきた機動力野球に陰りはない。明石は「シーズン後半が大事で、1試合、1打席に重みが増すのはみんな分かっている」とうなずく。V候補と目されながらBクラスに沈んだ昨季の反省を生かし、結果に結び付けている。

チ‐ム打率は.289

 チームの本塁打数は71本でリーグ3位タイだが、打率2割8分9厘は断トツ。一発狙いではなく「つながる打線」が、真夏の快進撃を支えている。この日がシーズンのジャスト100試合目。同時期にチーム打率が2割8分台に達しているのは、秋山ホークス6年目で初めてだ。球界の格言でもある「打線は水もの」は、今のチームに当てはまらない。シーズン終盤に向け、盤石の状態でスパートに入り始めた。 (末継智章)

=2014/08/09付 西日本スポーツ=

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