ホークス9連勝、2011年以来

 無敵モードだ! 3年ぶり9連勝だ!! 秋山監督の故郷熊本で、独走ホークスが強さを見せつけた。中盤まで楽天の左腕辛島に苦しんだが、1点を追う6回に金子圭輔内野手(29)が逆転2点二塁打。殊勲の一打による1点のリードを、投手陣が守りきった。先発スタンリッジはチームトップの今季10勝目で、阪神時代の2010年以来の2桁勝利をマーク。投打に隙がない戦いで、次は本拠地福岡で秋山ホークス最長タイの10連勝だ!

プロ初お立ち台

 いぶし銀の「伏兵」が主役になった。プロ11年目で初のお立ち台。熊本の夜空の下で、金子が照れ笑いした。「プロに入ったときから、一度は立ちたかった。気持ちいいですね」。今季最長の9連勝を呼んだ逆転二塁打に、喜びをかみしめた。

 1点を追う6回。2死から四球と安打でつないだ一、三塁のチャンスだった。「(相手は)ピンチだったので、変化球が来るかなと。四球でもいいから次につなげたかった」。計5度のファウルで粘った末の11球目。4回に空振り三振した辛島のチェンジアップを右打席から左中間に運んだ。

 千葉・志学館高から2004年に入団したが、プロ11年目のこの日でようやく通算226打席。守備や代走要員での途中出場が多く、出番を待つ日々が続いてきた。今回は本多の左手薬指骨折で巡ってきた出場機会だったが、達観にも似た心境で試合に臨んでいる。

 「やれる、やれないじゃない。やってだめなら仕方ない、と割り切れるようになった」。偶然にも同期入団の明石と同じ言葉を発した。同様の立場だった明石も8日の日本ハム戦で一塁から一気に生還する好走で、ヤフオクドームのお立ち台に立ったばかり。互いに励まし合ってきた「日替わりヒーロー」たちが、本多や松田、吉村を欠くチームを支えている。

 今季過去2戦で2得点に抑えられていた難敵辛島に苦しみながら、秋山監督の地元熊本で逆転勝利。「金子はよう粘った。代わりの選手がよく頑張ってくれている。今頑張らないで、いつ頑張るんだ」。指揮官も金子の執念に賛辞を贈った。

代役がきっちり

 本多に代わり、金子が二塁のスタメンで出場してからチームは負けがない。当初は不慣れなスタメン出場に疲れを見せていたが「ようやくなじんできた」と体重70キロをキープ。打率も3割2分3厘まで上がり、両打ちながら調子が悪かった右打席も感覚を取り戻した。

 「活躍はたまたま。みんなの勢いに乗り遅れたくない。1打席、1球に集中していきたい」。金子は気を引き締めた。生き残りを懸けた必死の姿勢はどの選手も同じ。主力を欠いても代役が次々と活躍する、激しい生存競争が驚異の連勝をもたらしている。 (末継智章)

=2014/08/13付 西日本スポーツ=

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