ホークス監督に工藤氏 224勝左腕、日本一11回 王会長が要請、内諾

 プロ野球、福岡ソフトバンクホークスの来季監督に、球団OBで野球解説者の工藤公康氏(51)が就任することが16日、確実になった。球団はクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ開幕直前の14日、秋山幸二監督(52)の今季限りでの退任を発表。球団OBを中心に後任候補を絞り込み、15日に王貞治球団会長(74)が東京都内で工藤氏に就任を要請し、内諾を得たもようだ。

 左腕の工藤氏は主に先発として1980年代後半から90年代前半の西武の黄金期を支え、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人などで活躍。その3球団でリーグ優勝と日本一を経験したことから「優勝請負人」と呼ばれ、日本シリーズでも数々の記録を保持している。理想的な投球フォームや深い知識に基づくトレーニングにも定評があり、14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験。実働29年間で通算224勝をマークした。

 95~99年のダイエー時代は王監督(現会長)のもと、入団間もなかった城島健司を実戦を通して正捕手に育てるなど、エースとして万年Bクラスだったチームの意識改革に努めた。99年にはシーズンMVPの活躍で福岡移転後初のリーグ優勝、日本一に導いた。同年オフに当時の球団幹部との摩擦でフリーエージェント(FA)宣言した際には、福岡市民を中心に残留を願うファン15万人から署名が集まったほどの人気選手だった。

 2011年12月に現役引退を表明後は野球解説者に転身。在京テレビ局の番組で担当キャスターを務め、卓越した野球理論を披露している。プロ野球での指導者経験こそないものの、かつてDeNAから監督就任を要請されたこともある。今春には筑波大大学院に入学してスポーツ医学を研究していたが、休学という形を取る可能性が高い。

 工藤氏はこの日までに同大学院をはじめ関係者に事情を報告。近日中にホークス球団と最終的な条件交渉を行い、CSもしくは日本シリーズ終了後にも正式発表される運びとなった。

 ▼工藤 公康(くどう・きみやす) 1963(昭和38)年5月5日生まれの51歳。愛知県出身。名古屋電気高(現愛工大名電高)3年夏の甲子園で無安打無得点試合を達成。ドラフト6位で82年に西武入団。95年にダイエー(現ソフトバンク)へFA移籍して99年の日本一に貢献。2000年に2度目のFAで巨人移籍。07年に横浜(現DeNA)へ移籍し、10年に西武復帰するもオフに退団。1年間の浪人を経て11年に現役引退。通算635試合に登板し、224勝142敗3セーブ、防御率3・45。1993、99年リーグMVP。最優秀防御率、最高勝率を各4度、最多奪三振2度。家族は夫人と2男3女。長男阿須加さんは俳優、長女遥加さんはプロゴルファー。左投げ左打ち。

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=2014/10/16付 西日本新聞夕刊=

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