3戦連続先頭打, 柳田が覚醒した理由

1回無死、左翼線二塁打を放ち滑り込む柳田 拡大

1回無死、左翼線二塁打を放ち滑り込む柳田

3回1死満塁、マートンの右中間への飛球を好捕した柳田

 ■「晃、やばいっ!」
 
 187センチ、95キロと恵まれた体格の26歳が、子供のようにはしゃいだ。「やばい! すごいっす! (中村)晃、やばいっ!」。試合終了後、ロッカーに引き上げても、柳田は興奮を抑えきれない。劇的なサヨナラ勝ちで3連勝。自らのバットがそれを導いたことなど、どうでもいいと言わんばかりに、中村の一発を自分の事のように喜び続けた。

 この夜も、そのバットから勝利への幕が開いた。初回。岩田の外角直球を、強烈に左翼前へはじき返した。マートンの処理を緩慢と見るや、一気に一塁ベースを蹴り俊足を飛ばして二塁へ。松田の適時打で、先制のホームを踏んだ。先取点が大きくものをいう短期決戦で、3戦連続初回に安打を放ちいずれも先制の生還。「新切り込み隊長」が、重圧など無縁の大暴れで、黒星スタートからの3連勝を導いた。

 ここまで4試合で16打数6安打。「たまたまっす」と謙遜するが、並々ならぬ意気込みでシリーズに臨んでいる。初戦前夜。監督会見で「うちだったら柳田。最初にいきますから」と、指揮官からキーマンに挙げられた。「やったろうという気になる」。球団の福岡移転後、初の日本一となった1999年、リードオフマンとして活躍し、シリーズMVPに輝いたのが現役時代の秋山監督だ。第5戦も大暴れすれば、15年前の「再現」も見えてくる。新時代の1番打者がそのバットで、指揮官を最高の形で送り出す。 (倉成孝史)

=2014/10/30付 西日本スポーツ=

日本一になる日、試合前から胴上げ、ビールかけまで写真で追う

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