HKT48 2012年博多から天下とるったい!

地域活性化に期待がかかるHKT48 拡大

地域活性化に期待がかかるHKT48

 “48旋風”ついに九州へ上陸した。人気アイドルグループ「AKB48」のFUKUOKAバージョン「HKT48」がデビューを果たした。初公演の舞台となったのは、福岡市中央区地行浜のホークスタウンモール内にあるHKT48劇場。ソフトバンクホークス8年ぶり日本一の熱気も冷めやらぬ2012年を目前に控えた11年11月26日。メンバーの平均年齢は13・8歳で、AKBの姉妹グループ随一の若さを誇る。最強伝説を築きつつあるホークスと同じく、九州の福岡からHKT48が、アイドル界の天下をとるに違いない。西スポ屈指のアイドルオタクで三十路(みそじ)独身記者が、地域アイドルの歴史的なスタートを目撃すべく初公演に潜入した。 (古川泰裕)

衝撃の11月26日

 待ちに待った初公演に開場時刻前の劇場には、ファンによる長蛇の列ができていた。チケットは即完売。300席の劇場は、熱気がこもり満席状態となっていた。10代、20代の男子に交じって、取材とはいえただでさえ怪しく見える私=イラスト=が、この列に並ぶのはなんだか気が引けたが列に並ぶことにする。

 不審者に間違われることもなく運良く劇場に入ることができたが、今度は客席とステージの間が人が1人通れるほどの隙間しかない。「これは近すぎるだろう…」と直感した。見るからに“危ない”雰囲気を漂わせた肥満体のメガネをかけた男が、いたいけな少女たちの視界に、うっかり入ってしまいステージを台無しにしないことを祈る。

 いよいよ開演。毎日のように寝不足になりながらAKB関連のDVDを分析したかいがあった。初公演の演目はすべて頭の中に入っている。「アイドルオタク」と言われてもかまわない。名古屋のSKE48「チームS」のセットリストである「手をつなぎながら」がプロローグだ。照明が落ち、48グループの公演やコンサートではおなじみの「overture」が、鳴り響く。スポットライトが消えると、一瞬の静寂を置いて幕が開き、選抜された16人がステージに飛び出した。

選抜の16人躍動

 1曲目は「僕らの風」。元気に跳びはね、歌うメンバーのはじける笑顔につられて、私まで頬が緩む。「おっといけない」。周りの男子に見られては困るような三十路男の卑屈な笑いになっていたかもしれない。3曲目は公演タイトルにもなっている「手をつなぎながら」。爽やかな曲調と、友との絆を歌った歌詞が印象的だ。

 4曲目「チャイムはLOVE SONG」を挟み、5曲目からは少人数のメンバーによるユニット曲が続く。「Glory days」では、かつてソフトバンクホークスで活躍した若田部健一投手の長女、若田部遥さんが登場。兒玉遥さん、中西智代梨さんと3人で、息の合ったダンスを披露した。運動神経の良さはやっぱり親譲りなのだろう。うらやましい。

 7曲目は、ファンの間でも人気が高いという「ウィンブルドンへ連れて行って」。本村碧唯さん、宮脇咲良さん、17歳なのに最年長という菅本裕子さんの3人が、かわいらしく踊る。この劇場の特長である花道に3人が進むと、客席との距離がさらに縮まった。花道の先にある円形の中央ステージでは、セリがあがってさらに回転。HKT劇場ならではの演出だ。途中、何度か目があったような気がして勝手にドギマギしたのは、ここだけの話にしておかねばならない。

 ふと気付けば、公演も終盤。最後は、アンコール曲「遠くにいても」をしっとりと歌いあげて幕を閉じた。初めてのアイドルのライブコンサート。未知の領域への挑戦で少し緊張もあったが、約2時間、退屈に感じることは一度もなかった。

 若さあふれる、はじけるようなステージを披露してくれたHKT48。元気の良さと将来性なら、本家本元にも負けていない。アイドルでも野球でも日本一-。福岡がそんなふうに羨望(せんぼう)のまなざしを浴びる日は近いはずだ。

=2012/1/1付 西日本スポーツ=

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