摂津開幕投手は俺だ!! 松坂加入に危機感

現状維持でサインした摂津 拡大

現状維持でサインした摂津

 真っさらなマウンドは誰にも譲らん! 福岡ソフトバンクの摂津正投手(32)が7日、4年連続4度目となる「3・27」開幕投手に名乗り出た。日米通算164勝右腕の松坂大輔投手(34)も加わるなど先発陣の層が厚くなる中、昨季10勝にとどまったエースは競争を制し、3年連続で勝利を挙げている開幕戦のマウンドに立つ決意だ。この日は球団事務所でチームの大トリとなる契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸4億円でサインした。

 ■右肩の不安払拭

 エースの顔に、覚悟がにじんだ。自らの口で「現状維持です」と明かした摂津は、こう続けた。「チームは日本一になってすごく良かったが、僕の貢献度は少なかった」

 2011年から4年連続で2桁勝利を達成しながら、摂津は「最低限」と表現。5月上旬から約1カ月間、右肩の違和感で戦線離脱し、先発転向後初めて規定投球回(昨季は144回)に達しなかった。契約更改交渉で年俸がアップしなかったことも初めてだった。

 自分への“雪辱”となる15年シーズン。エースの意地として、球団史上初となる4年連続の大役に「やってみたい気持ちはある」と名乗りを上げた。とはいえ、3・27開幕投手への道のりは平たんではない。松坂が9年ぶりに日本球界に復帰。今季からチームメートになる。西武時代に6度の開幕投手を務めた「平成の怪物」に対し「ライバルが増えた。1軍に残れるかも分からない」と危機感を募らせている。

 「キャンプから競争して、しっかりローテーションに入って、1年間1軍でいたい」。昨年悩まされた右肩の不安は、オフに重点的にケアした効果もあり、払拭(ふっしょく)したという。前日(6日)から自主トレも開始。交渉担当の小川一夫編成・育成部長に「キャッチボールでは、去年よりも感触がいい」と説明するなど、今季への「光」も感じ取っている。

 ■昨季成績は不満

 「自分の中では、(昨年の成績は)全然納得できていない。それをバネに頑張ろうと思う」。交渉の席上では球団側に、自主トレ期間(12月と1月)中に、練習で訪れた寮生以外の選手も西戸崎合宿所で昼食が取れるように要望した。チーム内で出ていた意見を代表して伝えた格好だ。

 07年のドラフト会議以降に指名された大学生と社会人は7年で国内フリーエージェント(FA)権を取得できるが、09年に入団した社会人出身の摂津は順調にいけば、今季中に条件を満たす。FA権についてコメントを避けた摂津は、代わりに「たくさん貢献して、連覇を目指したい」と誓った。タカ投の「顔」として、今は球団史上初の連続日本一に導くことしか考えていない。 (谷光太郎)

=2015/01/08付 西日本スポーツ=

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