高校剣士、筑紫台高校へ100チーム集う 玉竜旗 稽古や合宿、学びの場に

筑紫台高校の多目的ホールに敷いた布団の上で、練習の反省点を話し合う高山西(岐阜)の選手たち=福岡県太宰府市 拡大

筑紫台高校の多目的ホールに敷いた布団の上で、練習の反省点を話し合う高山西(岐阜)の選手たち=福岡県太宰府市

 玉竜旗高校剣道大会で女子が3位となり、27日に男子が2回戦に進出した筑紫台(福岡県太宰府市)には毎年、大会に合わせて全国から男女約100チームが集まってくる。試合形式で稽古を行う「錬成会」に参加するためだが、うち約30チームは遠征費節約のため教室などに宿泊し、さながら合同合宿だ。選手たちにとっては他校と交流し、友情を育む「学びの場」になっている。

 筑紫台剣道部の金森靖二監督(47)によると、錬成会が始まったのは20年以上前。練習試合の相手校や指導者間のつながりで今年は男子52チーム、女子56チームが参加。高校総体の出場経験校は3割に上り、年々レベルが向上している。金森監督は「うちも遠征先ではお世話になる。その恩返しですよ」と笑う。

 今年、同校に宿泊する選手は延べ千人ほど。教室や多目的ホールに貸布団を並べて雑魚寝する。指導者たちの間では「遠征費が抑えられる」と好評だ。

 「きょうはよかったな」。27日の初戦を先鋒の5人抜きで突破し、高校の食堂に戻った筑紫台の百田尚真主将(2年)に、本庄第一(埼玉)の選手が声をかけた。昨年の錬成会で知り合い、互いに竹刀を交えてきた。大会前には激励し合い、好成績を残せばたたえ合う仲だ。この日も「明日はお互いに頑張ろう」と言って別れた。

 高校時代に選手として錬成会に参加し、6年前からは指導者として筑紫台を訪れている東奥義塾(青森)女子剣道部の伊藤敏哉監督(35)は「錬成会は私の剣道をつくった原点。選手たちには勝ち負けだけでなく、心の成長に期待したい」と話した。

=2013/07/28付 西日本新聞朝刊=

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