南筑粘り最後まで 「感動ありがとう」 満員の応援席 健闘たたえ

3番豊田の適時打で1点を返し、盛り上がる南筑の応援席 拡大

3番豊田の適時打で1点を返し、盛り上がる南筑の応援席

 久留米市で開かれた全国高校野球選手権福岡大会決勝で、地元勢の南筑は自由ケ丘に1-9で敗れ、甲子園初出場はならなかった。一塁側の南筑応援席は生徒約350人や保護者、卒業生で埋め尽くされ、チームカラーの赤に染まった。試合後は選手をねぎらう「よくやった」「感動をありがとう」の声が飛んだ。

 試合開始直後、「満員御礼」の張り紙が球場入り口に張られ、入場が制限されるほどの人出だった。南筑は序盤で相手に計5点を奪われ、応援席は重苦しいムード。それでも控え選手たちが「テンション上げていこうぜ!」と声を張り上げ、生徒たちを鼓舞していた。

 そんな思いがグラウンドにも伝わったのか五回、辻悠作選手(3年)が三塁打で好機をつくる。見守っていた母親の美穂子さん(45)は「打たんといかんと思っていた場面で良い当たりが出た」とにっこり。後続に期待した。

 1死一、三塁となって、豊田崇嗣主将(3年)が左前適時打を放ち1点を返す。最高の盛り上がりとなる中、父親の淳一さん(54)は「重圧があっただろうが、良い仕事をした」と笑顔だった。

 九回表に4点を追加された後、迎えた裏の攻撃。南筑は意地を見せ、2死満塁の好機をつくったが、力尽きた。試合後、南筑の野中新治校長は「よくここまで頑張った。南筑の粘りが光った大会だった」と振り返った。


=2013/07/28付 西日本新聞朝刊=

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