「やった!」スタンド歓喜 応援の生徒ら総立ち

1回表、自由ケ丘が追加点を挙げ、スタンドで喜ぶ生徒たち 拡大

1回表、自由ケ丘が追加点を挙げ、スタンドで喜ぶ生徒たち

 第95回全国高校野球選手権の県大会決勝で、南筑を9-1で破り、夏の甲子園初出場を決めた自由ケ丘。真夏の強い日差しに負けず声援を送り続けた応援スタンドは勝利の瞬間、「やった!」「最高だ~」と喜びを爆発させた。北九州・京築勢の夏の甲子園出場は2011年の九州国際大付以来、2年ぶり。生徒や学校関係者は「夢の舞台でも躍動して」と早くも期待を膨らませた。

 試合はいきなり動いた。一回表。先頭の尾崎雄太左翼手(3年)の中前打を足がかりに、単打などで2死満塁の好機を迎える。ここで、田中大介一塁手(3年)が、中前に鋭い打球を放つと2人が生還し先制。その後も追加点を挙げる理想的な試合運び。田中選手の父克己さん(50)は「打つと信じていた。試合の主導権を握った」。

 自由ケ丘の勢いは止まらない。二回表。制球が定まらない相手投手を攻めたてる。2死一、二塁から渡辺永幸右翼手(3年)と中山一輝三塁手(2年)が連続適時打を放ち、2点追加。序盤で5点を奪い、早くも「甲子園決定!」と声が響き、北九州市からバス32台で駆けつけた1200人の応援団のボルテージは最高潮に。だが、部員の恩地建太郎さん(3年)は「まだ油断できない」と気を引き締めた。

 五回裏に南筑が1点返すが流れは変わらない。10年の春のセンバツに出場した藤井翔太さん(20)は「3年前のあの雰囲気を思い出す」と笑顔。走者を背負いながらも要所を締めて6回1失点で降板した久保拓真投手(2年)の父誠さん(40)は「よく頑張った」と誇らしそうな表情だ。

 8点リードで迎えた九回裏。2死満塁のピンチに、初戦から応援に声をからしたチアリーディング部の大庭ゆいさん(2年)は両手を合わせて祈った。「お願い。甲子園に連れて行って」。相手打者の打球を梶原孝基三塁手(3年)がうまくさばいた瞬間、スタンドは総立ちになった。

 野田泰右主将(3年)は、兄の岳宏さん(23)も大牟田高校で07年の春のセンバツに出場した。母の優美子さん(49)は「兄弟そろって甲子園出場なんて、夢のよう。甲子園では一回でも多く勝って」と、あふれる涙を拭いながら喜んだ。


=2013/07/28付 西日本新聞朝刊=

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