三養基伝統校の意地 5回戦進出 全国総体逃した悔しさ糧に

【男子4回戦・徳島城北─三養基】南谷(徳島城北・左)に攻め込む宮地(三養基) 拡大

【男子4回戦・徳島城北─三養基】南谷(徳島城北・左)に攻め込む宮地(三養基)

 3年間の思いを全て剣先に込めた。ノーシードの三養基が、2戦連続で大将同士の戦いを制した山下雄司主将(3年)の活躍などで5回戦に勝ち上がった。「玉竜旗は大将が負けなければ上に行ける。絶対に負けないという気持ちだった」。4回戦の徳島城北戦に勝つと、頼れる主将は笑顔で汗を拭った。

 シード校で全国総体にも出場する三重との3回戦では、山下雄が相手副将と大将を破って逆転勝ち。4回戦も大将同士の戦いにもつれ込むと、1995年の玉竜旗初制覇時の大将だった筒井暢一監督が「大将の仕事はチームを勝たせることだ」と言葉を掛けた。「相手も面に来ると思った」。山下雄は冷静に勝機をうかがい、相手が出てくる瞬間を逃さずに面で1本を先取。同じ技を再び決めて勝利を収めた。

 三養基は今夏の佐賀県総体3位。地元佐賀開催のため上位2校に与えられる全国総体の出場権を逃した。予選トーナメント上位4校による決勝リーグの敬徳戦。山下雄は自分が引き分ければ本大会出場が決まる試合で敗れた。

 「自分のせいでインターハイに行けなくて本当に悔しかった。三養基の胴着とはかまを着て試合をするのは、玉竜旗が最後。意地を見せたい」

 体力を要する抜き勝負に備え、県総体後は毎日30分ずつ切り返しと掛かり稽古をこなし、毎朝の走り込みの量を2倍に増やした。迎えた高校最後の大会。伝統校の大将のプライドを示した。

 山下雄は95年の優勝時のことを大会パンフレットなどで何度も読んだ。「強い三養基の伝統をつなぎたい。最終日は自分たちの力をしっかり出し切りたい」。4回戦の後は、マリンメッセ福岡のサブアリーナで再び汗を流した。18年ぶりの頂点へ、全力で戦い抜く。

=2013/07/29付 西日本新聞朝刊=

PR

PR

注目のテーマ