小久保監督、世界一奪還へ3カ条 28人の侍、米国へ出発

 侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)が世界一奪還へ向けた「3カ条」を打ち立てた。16日、東京都内のチーム宿舎で共同取材に応じ、準決勝以降の戦い方について言及。開幕から大会史上最長となる6連勝で米国行きを決め、悲願の頂点まであと2勝と迫る侍戦士に対し、「平常心」「自尊心」「愛国心」の重要性を提起した。チームはこの日、チャーター機で羽田空港を出発。きょう17日(米国時間16日)から、アリゾナ州フェニックスで練習試合2試合を含めた最終調整を行う。

 侍戦士を乗せたチャーター機は、さっそうと日本を飛び立った。向かう先は、野球の本場・米国。まだ、準決勝以降の対戦相手は決まってないが、誰もが「覇権奪回」の強い思いを胸に、機上の人となった。

 さかのぼること3時間前。小久保監督は、今代表で唯一のメジャーリーガーでもある青木とともに、共同取材に応じた。「ゆっくり寝られると思ったんですけどね。(眠りは)浅かったです」。E組を1位突破し、わずかばかりの“小休止”といきたいところだったが、現実は違った。

 理由は、はっきりしている。「次のことで、頭がいっぱい」だからだ。1次リーグ(L)は初戦でキューバを倒し、勢いに乗って3連勝。2次Lは死闘となったオランダ、キューバを連破し、日本代表としては大会史上最長の6連勝で準決勝進出を決めた。しかし「もう、準決勝に向けて頭がいっぱいです」と前だけを見据えた。

 その思いを、2大会ぶり3度目の世界一という共通認識のもと、ともに日の丸を背負う選手たちにも求めた。準決勝進出をかけて戦っているもう一方のF組には、本場の威信をかける米国、前回覇者のドミニカ共和国、前回準決勝で日本が敗れたプエルトリコ、メジャー三冠王経験のあるカブレラを擁するベネズエラの4カ国が熱戦を繰り広げるが、どの国にもメジャーリーガーが多数存在する。この状況を踏まえ、小久保監督は言った。

 「(準決勝に)出てくる国は全員、顔と名前が一致するくらい、バリバリのメジャーリーガーなので、まずは球場の雰囲気にのまれないこと。そして、相手の選手に名前負けしないこと。あとは、われわれが今度は(敵地へ)乗り込んで行くので、より強い結束力を持っていくことですね」

 言い換えるならば、いつもと変わらぬ心持ち(平常心)で、相手に負けないプライド(自尊心)を胸に、日の丸のもと、チーム一丸(愛国心)となって世界一を奪いに行く-。大会前の逆風をものともせず、全勝で米国行きをつかんだ指揮官の、強い思いがあふれた。

 チームは現地入り後、アリゾナ州フェニックスでカブス、ドジャースとの練習試合を経て、22日(米国時間21日)に準決勝を迎える。「(2次Lまで)すべてが日本のファンの中でプレーさせていただいた。(米国では)寂しい部分はあるが、日本では、これだけのファンが応援してくれているということをしっかり心に刻み、グラウンドに立ちたい」。しっかりとした所信表明を残し、小久保監督は日本をたった。(石田泰隆)

 2017/03/17付 西日本スポーツ

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ