内川4号&9打点パ・トップ

■西武に4-2

 ノリノリだ! 内川聖一外野手(34)が昨年6月以来の1試合2発でチームを勝利に導いた。開幕7試合で早くも4号。シーズン80発を超えるハイペースでアーチ量産中だ。今季初の猛打賞もマークして2000安打まで残り93本。こちらも着実にカウントダウンを続けている。チームの貯金は再び「3」。4本塁打、9打点でリーグトップを走る4番がホークスのスタートダッシュを支えている。

■琴奨 長男誕生で祝砲

 まさに4番の仕事だ。3点あったリードを1点差に詰め寄られた直後の6回。1死走者なしで、初回に3号先制ソロを放っていた内川が、獅子のエースに再びかみついた。フルカウントから、菊池が投じたのはインコースへ食い込んでくるスライダー。これを鋭くクルリと体を回しながら、巧みに左肘を畳み、バットの芯で捉えた。

 「自分でもビックリした」。そう謙遜するが、卓越した技術に裏打ちされた打球は、ファウルゾーンへ切れることなく左翼ポール際に着弾した。相手に傾きかけた流れを、一振りで引き戻す4号ソロ。勝利に直結する2発で、菊池に入団から8年間、対ホークス14戦未勝利という事実だけでなく、さらなる恐怖心まで植え付けた。

 「(4号は)1点差に迫られたところで、うちもゲームを動かさないといけないと思った」

 デスパイネも加入した強力打線の中で4番を任される身として、言葉通り、そのバットには開幕から強い責任感が宿る。代打がメインだったWBC終了後、オープン戦はわずか2試合に出場しただけ。それでもここまで打率4割2分3厘、昨季シーズン1号を放った開幕7戦目にして早くも4発目、9打点と本塁打、打点でリーグトップだ。「オープン戦で打席を重ねてつくり上げてない分、自分に疑いがある」

 例年に比べて十分な準備ができていない中で、結果を残す背景には、あくなき向上心と貪欲な姿勢がある。昨季は自主トレで指導した広島の鈴木が大ブレーク。今季も、弟子の上林が開幕スタメンをつかんだ。その高い技術は、現球界でも打撃の「教科書」と言っても過言ではない存在。それでも、3月のWBC期間中には9歳年下の筒香(DeNA)を食事に誘い、打撃について質問攻めにした。自分の打撃をさらなる高みへ上げ、日本一を奪回するためなら不要なプライドは捨てる。そんな気概が内川にはある。

■2000安打まで93

 この日は、親交のある大相撲の琴奨菊から無料通信アプリLINE(ライン)で第1子となる長男の誕生の知らせを受け「幸せな気持ちで打席に入れた」とほほ笑んだ。杜(もり)の都での負け越しを払拭(ふっしょく)する2発で快勝。まだまだ安打とアーチを量産し、秋にはタカ党に幸せを届ける。 (倉成孝史)

 2017/04/08付 西日本スポーツ

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ