先制実らず古豪涙 大分商、16年ぶりの甲子園

修徳に敗れ、甲子園の砂を集める大分商ナイン=9日、甲子園球場 拡大

修徳に敗れ、甲子園の砂を集める大分商ナイン=9日、甲子園球場

 第95回全国高校野球選手権大会で、県代表の大分商は9日、修徳(東東京)と対戦。序盤に先制したが、中盤以降に修徳打線につかまり、2-8で敗れた。夏の大会15回出場の古豪の強さを十分に発揮することはできなかったものの、一塁側アルプス席の応援団は、最後まであきらめずに全力でプレーした選手たちに大きな拍手を送った。

 ◆三回に2点

 初回の攻撃。1死から2番の水口敬太捕手(3年)が中前に運び、初安打。後続は断たれたが、父の幸一郎さん(48)は「強くたたいてくれと思っていたが、その通りの打撃。チームとして安打を重ねて先制点を」と期待を込めた。

 一方の笠谷俊介投手(2年)は緩急を使い、打たせてとる投球で初回を三者凡退で終わらせた。三回まで無失点と上々の立ち上がり。父の幸成さん(53)は「いつも序盤が悪いので心配だったが、よく抑えている」とほっとした表情。

 すると三回に打線が援護。2死二、三塁から4番の福地隼人中堅手(3年)が中前適時打で2点を先制。父の裕二さん(54)は「ナイスクリーンヒット」とたたえた。

 ◆逆転を許す

 好投を続けていた笠谷投手だが、中盤につかまった。四回に1点差に詰め寄られると、六回1死二塁から本塁打を浴びて逆転を許した。七回にも加点されたが、「終盤に大商の打線が爆発してくれるはず。私たちも精いっぱい声を出して応援します」と同校チアリーダーの佐々木舞夕さん(3年)。

 「大商、がんばれ」と応援団が声を振り絞る中、大分商は八回、重盗で二、三塁の好機をつくったが得点ならず。逆にその裏に打ち込まれ、一挙4失点。宮崎蓮一塁手(2年)の母の麗子さん(40)が「悔いが残らないよう、今まで頑張ってきたことを出して」と祈るような表情で声援を続けた。

 九回の攻撃。出塁して粘りを見せる。しかし修徳の堅守に阻まれ、ゲームセット。初戦突破は果たせなかった。それでも16年ぶりの甲子園で終わりまで懸命に戦った選手たちが一塁側アルプス席に駆け寄ってくると、応援団は誇らしげに見つめ拍手で迎えた。

=2013/08/10付 西日本新聞朝刊=

PR

PR

注目のテーマ