延学、積極攻勢が奏功 アルプス席喜び爆発

7回の追加点に喜びを爆発させる延岡学園の応援団 拡大

7回の追加点に喜びを爆発させる延岡学園の応援団

 第95回全国高校野球選手権大会で宮崎県代表の延岡学園は12日、自由ケ丘(福岡)と対戦。先制されたものの、好球必打の積極攻勢で中盤に逆転し、4-2で勝利した。メガホンやタオルなど、チームカラーのピンク色で覆われた一塁側アルプス席は、初戦突破に沸いた。

 ■先制点許す

 初回の攻撃。4番の岩重章仁右翼手(3年)が中前に運び、初安打。後続は断たれたが、母の真里子さん(42)は「これでチームに勢いがつけば」と期待を込めた。

 続く初回の守り。奈須怜斗投手(3年)は、先頭打者を四球で出すものの、併殺で切り抜けた。父の利幸さん(41)は「意外と落ち着いている。バックを信じて投げ込んで」。

 三回に1死二、三塁から適時打で先制を許すが、延岡学園はすぐに反撃。四回2死一、二塁から9番奈須投手の適時打で同点に。野球部の応援リーダー、渡辺悠也さん(3年)は「選手が少し緊張しているようだけど、これからほぐれる。観客と一体となった応援で背中を押す」と語った。

 だが、その裏、奈須投手と交代した横瀬貴広投手(3年)が1死一、三塁から一塁へのけん制の間に本盗を決められ、勝ち越される。母の小夜子さん(43)は「失点は仕方ない。みんなを信じて気持ちを切り替えて」と祈るよう。

 ■中盤に反撃

 直後の五回にまたも反撃。1死二塁から3番の坂元亮伍主将(3年)が初球を振り抜き、左前適時打で追いつくと、5番浜田晋太朗左翼手(3年)の左越え適時二塁打で逆転。父の晃嘉さん(48)は「気持ちで打った逆転打。鳥肌が立った」。

 七回には2死三塁からまたも浜田左翼手が初球を左前に運び4点目。

 横瀬投手は五、七、八回に得点圏へ進塁されるが、直球と変化球のコンビネーションで要所を締め、得点を許さない。

 そして最終回、1死ごとに観客は「おー」と大歓声。最後の打者の打球は左中間へ。中堅手の坂元主将がダイビングキャッチのファインプレーでゲームを締めくくった。母の綾子さん(45)は「選手たちが努力の成果を見せてくれた。最高の一言」と他の保護者と抱き合って喜んだ。

 宮崎県勢として期待される、春夏を通じて初の全国制覇。延岡学園は夢に一歩近づいた。

=2013/08/13付 西日本新聞朝刊=

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