樟南、一歩及ばず 応援団ねぎらいの拍手

好ゲームを展開する樟南ナインにアルプス席から声援を送り続ける応援団 拡大

好ゲームを展開する樟南ナインにアルプス席から声援を送り続ける応援団

 第95回全国高校野球選手権大会で鹿児島県代表の樟南は16日、2回戦で前橋育英(群馬)と対戦し、0-1で敗れた。中盤に1点を先制されたが、投手を中心とした堅い守りで好ゲームを展開。九回に一打同点のチャンスをつくり食い下がったが、甲子園2勝目は果たせなかった。それでも最後まで諦めずに全力でプレーしたナインに、アルプス席の応援団から惜しみない拍手が送られた。

 ■先制許しため息

 初戦を完封した山下敦大投手(3年)が、初回を三者凡退で抑えると、スタンドから「いいぞヤマピー」と歓声が上がる。母順子さん(47)は「初戦よりも落ち着いている」とうなずく。

 二回の守備。初の走者を出すが、藤野祐太三塁手(2年)がライナーを好捕。母晴美さん(43)は「ナイスキャッチ。その調子で頑張れ」。

 三回の攻撃。2死二塁から熊迫三博左翼手(3年)が一塁へ強襲安打を放ち、2死一、三塁の好機に。得点にはつながらなかったが、部員の安永大心(だいじん)君(3年)は「好機はつくれている。何とか得点をもぎ取れ」とメガホンを握りしめた。

 五回の守備。2死二塁で山下投手が暴投し走者は三塁へ。相手打者が放った痛烈なゴロを島田貴仁二塁手(3年)がさばけず、先制点を許した。スタンドは思わずため息。

 ■最終回にも好機

 五回裏にすぐさま反撃だ。8番の大谷真平右翼手(2年)が二塁打を放つと、続く島田二塁手がバントヒットを決め、1死一、三塁に。大声援が響く中、1番の池田大志中堅手(3年)がスクイズ。大谷右翼手が本塁へ滑り込むが、相手三塁手の好守備で得点できず。それでも、大谷右翼手の父一房さん(53)は「粘り強い攻撃」と拍手。

 九回裏には3番の今田典志遊撃手(3年)が中前ヒットで出塁。連続盗塁を決め、同点の好機をつくると、応援団の熱気は最高潮に。2死三塁で打席に立ったのは代打の前村航平選手(3年)。だがバットは空を切り、ゲームセット。一瞬沈黙した応援団。だが試合終了後に、ナインがスタンドまで駆け寄ってくると全員が立ち上がり、大きな拍手で温かく迎えていた。

=2013/08/17付 西日本新聞朝刊=

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