松田、やっと出た!200号

■貯金最多19楽天に1差

 主役はマッチ!! 松田宣浩内野手(34)が通算200号のメモリアル弾で本拠地の大歓声を浴びた。4回に高梨から12号3ラン。1球前に左翼ポール際に大飛球を放ったが、リプレー検証でもファウル。いわば“打ち直し”の一撃にファンも大興奮だ。マッチ弾に加え、柳田の単独トップ弾、石川の12K、主軸の復帰など見どころ満載の快勝で今季最多の貯金19。試合がなかった首位楽天に1ゲーム差に迫った。

■「僕らしい」

 手応えはあった。後は願った。いけ-。2点のリードを広げられずにいた4回無死一、二塁。松田がフルカウントから高梨のフォークを拾い上げる。中堅左への飛球。テラス席に吸い込まれた。8日にリーチをかけてから13試合51打席ぶり。史上101人目の200号まで「モヤモヤしてた」男がお立ち台で笑った。

 「入ってほしかったけど、ファウルで悔しかった。『三振前のバカ当たり』ってよく言うんですけど。まあ、次の球でホームラン打てたのも僕らしい」

 直前の6球目、大飛球が左翼ポールの数メートル左へ。リプレー検証は1分足らずで終わり、当初判定のファウルのままで場内アナウンスも省かれた。そこで打ち直した12号。3週間前からある記念ボードを掲げ、首の捻挫から復帰即4番に入った内川とハイタッチした。

 デスパイネも復帰後初の先発で5番。打線が落ち着きを取り戻す中、松田はベンチ裏で素振りに忙しかった。休日に映像をにらんだ目は充血。早口で明かした。「分かったわ。(前カードの)西武戦で詰まったのは『たたいた』から。やっぱり『すくって』いく。去年、一昨年みたいに振り上げる」。プロ12年目。全本塁打の3分の1超を、ここ2年半で稼ぐ。15年のホームランテラス設置後に編み出した打法に立ち返った。

 甲斐も一発で続き、高梨からこの回4得点で試合を決めた。テレビ解説は侍ジャパン監督を務めたホークスの先輩、小久保裕紀氏だった。3月のWBC準決勝では自身の守備のミスが敗戦に直結。あいさつ回りで最初に福岡を訪れた際、言ってもらった。「サードはおまえだけ。おまえがミスしたんなら仕方ない」。現場の長の姿勢に「『格好ええー』と思ったよね」。見せたかった1本だった。

 「区切りやけど、あくまで通過点。(前監督の)秋山さんにも言われた。『通過点だよ、通過点。あと1本だろ? 何もしなくても出るよ』って。次は201…250を目指して」

 工藤監督は「よく飛んでたし、切れるのも遅かった。見てもらうことで選手も納得する」と、半ば確信犯的にリプレー判定を求めたようだ。「しっかりと打ち直して。相手の戦意が落ちていくのも見えた。非常に効果的なホームラン」と区切りの一発をたたえた。

 松田は「福岡で打てたのは大きいし、勝ちゲームで打ちたかった。この前のギータの100号。勝ちに貢献して、お立ち台も上がって。いいなーと思ってたんよ」と笑みを浮かべた。今季最多の貯金19、首位楽天と1ゲーム差。役者がそろい、奪首の気配が漂ってきた。 (森 淳)

 2017/06/28付 西日本スポーツ

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