延学、新たな歴史刻む アルプス席歓喜に沸く

決勝進出が決まり、拍手と声援をナインに送る三塁側アルプス席の延岡学園応援団 拡大

決勝進出が決まり、拍手と声援をナインに送る三塁側アルプス席の延岡学園応援団

 よし優勝に王手だ-。第95回全国高校野球選手権大会で宮崎県代表の延岡学園は21日、準決勝で花巻東(岩手)と対戦。2-0で勝ち、宮崎県勢として初の決勝進出を果たした。三塁側アルプス席の応援団は歓喜に沸き、郷土の新たな歴史を刻むナインたちに熱い拍手を送った。

 ■あと一本出ず

 甲子園で初先発の横瀬貴広投手(3年)は初回、四球で走者1人を出したが、持ち前の打たせて取るピッチングで無失点に抑え、上々の立ち上がり。父勝巳さん(48)は「今日は調子がよい。制球を意識しているのか抑え気味だが安定している。このまま打たせて取るピッチングを」と声援。

 二回2死一、二塁のチャンスをつくるが8番柳瀬直也捕手(3年)は三振。三回と五回にも二塁まで走者を進めるものの、あと一本が出ない。

 ■六回に集中打

 横瀬投手は好投を続け五回の無死一、二塁のピンチも気迫の投球。一死後、二者連続三振で切り抜け、応援団は「よっしゃー」と大歓声。

 先制は六回。中前打で出塁した3番坂元亮伍中堅手(3年)が盗塁して二塁へ進むと、打撃好調の5番浜田晋太朗左翼手(3年)が右前適時打。待望の先取点に浜田選手の父晃嘉さん(48)は興奮気味にガッツポーズ。「あいつの得意なライト前ヒット。先制してよかった」と笑顔を見せた。

 甲子園初先発の6番田中祐樹一塁手(3年)が続いた。「待ちに待ったスタメン。どんどん活躍して。祐樹だったら、やってくれるはず」と母由香里さん(43)。期待に応え左中間に適時三塁打を放ち、アルプス席全体がどっと盛り上がった。

 ■バックも援護

 七回裏、梶原翔斗二塁手(3年)が右脚の肉離れを起こし交代。「悔しさと申し訳なさがあった」と涙を見せる。「あいつの分まで」とさらに奮起するナインたち。横瀬投手は六回以降、二塁を踏ませない。バックも堅い守りで援護した。

 九回、相手の攻撃。勝利まであと1人。応援団がほぼ総立ちになって見守る中、横瀬投手がこの試合、9個目の三振を奪いゲームセット。部員の益留彰久くん(3年)が「本当にうれしい。横瀬がすばらしいピッチングを見せてくれた」と、こぶしを突き上げた。

 偉業を成し遂げつつあるナインがスタンド前に整列した。どの顔も誇らしげに見える。「いいぞ」「よくやった」。応援団の大声援がさらに大きくなった。

=2013/08/22付 西日本新聞朝刊=

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