鳴門ボート 昭和の面影あとわずか

本年度いっぱいで全て取り壊される現スタンド 拡大

本年度いっぱいで全て取り壊される現スタンド

小鳴門橋のたもとでレースが繰り広げられるボートレース鳴門 J2徳島のホーム、ポカリスエットスタジアム 豚バラが載る徳島ラーメン 昭和の香りが残る1M側の食堂街 笑顔で接客する、まる一商店の谷口恵美子さん

 ボートレース鳴門(鳴門ボート)は1953年、前年に開設されたまるがめ(香川県)に続いて、四国2場目のボートレース場としてオープンした。小鳴門橋(こなるとばし)のたもとに位置する、全国でも有数の風光明媚(めいび)なレース場の一つ。施設の全面改修を来年に控え、現在のスタンドなどは本年度で見納め。昭和の面影を残す味わいのある雰囲気を楽しむなら、来年3月までに訪れたい。

    ◆アクセス◆    

 九州方面からのアクセスは、飛行機なら福岡-徳島便が1日2往復運航。徳島空港からはタクシーで約20分。鳴門ボート前の小鳴門橋停留所を通る路線バスも運行されている。

 陸路なら、新幹線で岡山まで行き、瀬戸大橋線~予讃線~高徳線~鳴門線と乗り継ぐルート。鳴門駅や徳島駅からは無料送迎バスが運行されている(詳しくは鳴門ボートのホームページへ)。このほか、新神戸まで新幹線で行き、新神戸駅や三ノ宮駅から高速バスに乗り換えるルートもある。高速鳴門のバス停で下車すればレース場まで徒歩3分とすぐだ。

    ◆場内グルメ◆    

 1M側に食堂街、2M側に天ぷらを中心とした売店が2店舗ある。食堂街では、うどんやカツ丼といった定番メニューがしっかりそろう。持ち帰りができる焼きそばも人気商品だ。

 2M側の両店はほとんどの天ぷらが1個100円。つまみにも最適で、ビールを片手に楽しむファンも多い。そのうち、鳴門ボート開設時から営業する「〓(まるいち)商店」のお薦めは、タコとサツマイモの天ぷら。サツマイモは特産の鳴門金時を使用し、タコも地元で水揚げ。ほかにも計約30種がずらりと並び、とても全種類は食べ尽くせないほどだ。

    ◆周辺観光◆    

 鳴門観光といえば何と言っても渦潮。見学の拠点・鳴門公園は鳴門ボートから路線バスで10分ほどの場所にある。

 J2徳島ヴォルティスの本拠地ポカリスエットスタジアムも鳴門市内。Jリーグ観戦と併せてボートレース観戦という旅程もお薦めだ。

 B級グルメなら外せないのが徳島ラーメン。濃い色のしょうゆ豚骨スープに、しっかり味付けされた豚バラが載るのが主流だが、具やスープは店によってさまざま。食べ歩き、食べ比べも楽しいだろう。

16年度に新スタンドで再開

 鳴門ボートは来年3月に本年度の開催を終えると、2年間休催する。国の地震対策事業で、堤防と地盤の改良工事が施されるため。この工事に併せて、1960年代から改修を重ねながら使用してきた現スタンドは全て取り壊され、2016年度には新スタンドがお目見えする。

 全国のレース場で施設の一新が進む中、数少ない“昭和の鉄火場”の雰囲気を残すレース場だ。同ボートの三居康伸企画管理課長は「昔ながらの食堂に、天ぷら屋さんの売店も根強いファンが多い。今ならまだ“雰囲気”が味わえます」と年度内の来場を呼び掛ける。

 新スタンドは3階建てを予定しており、地盤・堤防の改良工事後の2015年に着工。総工費は40億円程度で、コンパクトな小回りの利く施設を予定しているが、指定席などそれぞれの観戦環境は、よりゆったりとしたものになるという。遅れているバリアフリー化も完全に整う。

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