横浜・内川、FA権行使を表明 球団は身売り騒動まっただ中だった

 福岡ソフトバンクがFA(フリーエージェント)権の行使を明言した横浜の内川聖一内野手(28)の獲得戦に加わる可能性が高まった。今季は7年ぶりのリーグ制覇を果たしたが、クライマックスシリーズ(CS)では貧打が大きな原因となって敗退。フロントは補強ポイントの一つに「足の速いオールラウンドプレーヤー」を挙げており、内川は求める条件を兼ね備える。また、地元九州の大分県出身であるのも大きな魅力だ。クリーンアップを担える内川の獲得は重要課題となりそうだ。

 これだけ望みの「条件」がそろったスラッガーを見過ごすわけにはいかない。クリーンアップも任せられる技術に長打力。さらに地元九州・大分の出身だ。この日、FA宣言の意向を明らかにした内川の争奪戦に、ホークスが名乗りを上げるのは当然の選択だ。

 内川は2008年に右打者で史上最高の打率・378をマークし、09年、今季と3年連続で打率3割をクリア。単なるヒットメーカーではない。今季は9本塁打ながら、08、09年は2けたアーチを放っている。今季はホークスも6月15日の交流戦(横浜スタジアム)で満塁弾を浴びた。

 さらに09年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では18打数6安打、打率・333で連覇に貢献。現在の守備は一塁と外野の併用ながら、バッテリー以外すべて守った経歴も持つ。まさに「オールラウンドプレーヤー」だ。大分市の出身で28歳という若さも魅力。熱いホークスファンにも受け入れられやすい。

 この日、内川がFA権行使を明言したことを伝え聞いた小林至編成・育成部長は「他球団の保有選手でFA宣言したわけでもない。うちがコメントを発することはできない。仮定の話をすることはできない」と慎重に言葉を選んだ。だが、国内FA権を獲得した選手の実力、状況などの調査はすでに終えている。

 小林部長は球界の現状を「ヤフードーム、ナゴヤドームができてから足が速いオールラウンドプレーヤーがいるチームが勝っている」と指摘。「走攻守」の三拍子そろったスラッガー獲得を狙っているのは確かだ。

 今オフは多村がFA宣言する可能性があり、小林部長は「今週中にも交渉する」としているが、難航も予想される。多村の退団も見越せば、内川獲得の重要性が増す。セの安打製造機がFA宣言すると同時に、獲得へと動きだすことになる。

◆内川聖一(うちかわ・せいいち) 1982年8月4日、大分市生まれの28歳。大分工高から、01年にドラフト1位で横浜入団。04年にレギュラー定着し、自己最多の17本塁打。08年は右打者史上最高の打率.378で首位打者、最多安打(189)、最高出塁率(.416)のタイトルも獲得した。08年は一塁手部門、09年は外野手部門でベストナイン。09年WBC日本代表に選ばれた。夫人はフジテレビアナウンサーの長野翼さん(29)。父・一寛さんは大分・情報科学高の野球部監督。184センチ、88キロ。右投げ右打ち。推定年俸1億7千万円。血液型B。

2010/10/26付 西日本スポーツ

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