ボートレース場最北端 桐生

桐生ボートの1M側スタンド「南ウィング」 拡大

桐生ボートの1M側スタンド「南ウィング」

照明の下で熱戦が展開される桐生ボートの水面 様々な飲食店が並ぶ場内 うどんとそばが一緒に載る「あいもり」 幅広の麺が特徴のひもかわ 持ち帰りの焼きそばが県民に定着している 桐生市内に多数点在するノコギリ屋根の建物

 桐生ボートは全国24場の中で最北にあるボートレース場。阿左美沼という沼の一角に立地する。夏場は穏やかな淡水プールだが、冬場になると上州名物の空っ風が吹き付けるため、群馬支部からは数々の荒れ水面巧者が育ってきた。1997年には他場に先駆けて業界で初めてナイター開催を導入。場内は、発売所もスタッフのユニホームも鮮やかな色使いで、明るい雰囲気に包まれる。来場客を「ゲスト」と呼んで迎え入れるなど、“おもてなし”の姿勢にも優れたレース場だ。

◆ファンに優しい“おもてなし”◆

 桐生ボートのスタンドは、入場口のある2M側のスタンド「北ウィング」と、1M側の「南ウィング」に分かれ、ほぼ全ての機能を1M側の南ウィングに集約している。南ウィング1階は一般席やフードコートなどがあり、2階には有料の特別観覧席を設けている。

 有料席は複数のパターンを用意。1人用のプライベートシート(1000円)に、2人で1000円とお得なカップル席、6人用の畳席(4000円)など、利用状況に合わせて選ぶことができる。また、200円の有料自由席も便利。座席指定ではないが定員制のため、一般席よりもゆったりした環境でボートレースが楽しめる。この有料自由席は午後5時以降、先着100人が無料になるサービスも行っている。(料金はいずれも本場開催時のもの)

 2M側の北ウィング1階には外向発売所「ドラ・ショップ」が、10月11日にオープンする。施設名は、桐生のマスコットキャラ「ドラキリュウ」にちなんで付けられた。入場無料で、本場非開催時も含め、一日最大48レースを発売する。

◆場内グルメ◆

場内グルメは、南ウィング1階のフードコートで堪能できる。群馬を代表するB級グルメ「ソースカツ丼」ももちろんラインアップ。肉厚のトンカツは濃厚なソースにたっぷりとくぐらされるが、衣のサクサクとした食感も残しており、魅力的な味わいだ。

 その他にも、寿司店やラーメン店があったり、サンドウィッチなどの軽食の店があったりと、お好みやおなかの空き具合に合わせて、自在にメニューが選べる。

 お好み焼きなどの鉄板焼きコーナーでは、上州のおやつとして有名な「焼きまんじゅう」を提供。パン生地のようなフワフワしたまんじゅうに串を刺し、甘ダレを塗って焼いたもので、香ばしさと軽い口当たりで、大人から子どもまで人気のおやつだ。

◆交通アクセス◆

 最寄りのJR両毛線・岩宿駅から無料シャトルバス、東武鉄道・新桐生駅から無料タクシーが運行されている。東京からのアクセスは、岩宿駅へは上越新幹線・高崎駅、または東北新幹線・小山駅でいずれも両毛線に乗り換え。新桐生駅へは、東武伊勢崎線~桐生線の有料特急「りょうもう号」で浅草駅から一本。伊勢崎線は東京スカイツリーのすぐ近くを通る路線で、観戦前後にスカイツリー見学という旅程も組める。

周辺の見どころ

 桐生ボートがある群馬県は昔から小麦の産地とあって、さまざまな麺文化が発達。B級グルメファンならば、ボートレース観戦と併せて、ぜひとも訪れたい土地だ。また、かつては絹の一大産地であったことから、桐生市周辺には「ノコギリ屋根」と呼ばれる独特の形をした屋根の旧織物工場が多数残る。産業遺産も見どころの一つだ。

 ◆多彩な麺文化◆   

 関東は一般的にそば文化だが、群馬ではうどんも幅を利かせる。県央部の水沢うどんは全国的に有名。桐生や県東部の館林もうどんの町を売り物にする。そばとうどんを半分ずつせいろに盛った「あいもり」は、どの店でも人気メニューだ。

 群馬で一風変わった麺といえば「ひもかわ」の知名度が全国的にも急上昇中。桐生市をはじめ桐生ボートの近隣のうどん店でも提供している。

 ひもかわは、小麦粉で作った生地を薄く伸ばし、うどんよりも幅広に切るのが特徴。食べ方はうどんと同様で、具と一緒に温かいつゆに入って丼で出されたり、せいろで出されたものをさまざまなつけ汁で食べたりする。本来は秋冬のものだが、季節を問わずに通年で提供する店も増えた。

 焼きそばの持ち帰りができる店が多いのも群馬の特徴。桐生市内やレース場近隣にも何店舗もあり、各店とも1パックは300円前後。50~100円程度の追加料金で肉や卵、コーン、大盛りなどのトッピングができる。みどり市の南隣の太田市は、提供店が多いことから焼きそばで町おこしを図っている。そのほか、ラーメンの町として有名な栃木県佐野市も、JR両毛線で30分ほど。手打ちの麺が特徴で、ラーメンファンなら足を延ばしたい。

 ◆近代産業遺産◆   

 レース場のあるみどり市の隣の桐生市は、かつては絹織物の生産で大いに栄えた。市内には「ノコギリ屋根」と呼ばれる、ノコギリの歯の形に似たフォルムを持つ建物が多数点在。工場や事務所として使われていたり、菓子店や美容室などほかの用途に転用されたりなど、さまざまな形で保存が図られている。

 桐生駅を出発する第三セクターのわたらせ渓谷鉄道は、特に紅葉の時季は清流沿いの車窓が人気。足尾銅山観光の足としても貴重な路線だ。

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