これがエースだ!杉内完投で15勝目 自身今季2度目6連勝 左腕で江夏以来の4戦連続2桁K

◆ソフトバンク2―1楽天(13日・ヤフードーム)

 エースが今季チーム初の5連敗と同一カード3連敗を阻止した。4試合連続2けた奪三振で1失点完投。ホークスの誇る左腕・杉内俊哉投手らしいハイパフォーマンスだった。自身今季2度目の6連勝となり、同じくチームの連敗を止めた日本ハムのダルビッシュ有投手と並ぶリーグトップの15勝目。負け数はわずか3で、勝率.833は単独トップ。目下、投手2冠で、2年連続の奪三振王も射程内に入った。次の日曜日は連勝でエースにバトンをパスだ。

 勝負師の顔が柔和な笑顔に変わった。延長戦に備え、ベンチ前でキャッチボールをしていた杉内の目に、サヨナラ劇が飛び込んだ。歓喜の輪に加わり、仲間たちとハイタッチ。殊勲打を放った川崎に先立ち、お立ち台に上がった。「重苦しい雰囲気だったので、払しょくするためにも一人で投げきりたかった」。完投でハーラートップタイの15勝目を飾り、チームの連敗を「4」で止めた。

 立ち上がりこそ苦しんだが、中盤からエースの輝きを取り戻した。「初回は(球が)あんまりキレていなくて不安だったけど、回を追うごとに自分の投球になってきた。三振は一つのバロメーターでもあるから」。7回には141キロ直球で、山崎武にバットを振らせなかった。4個の見逃し三振はいずれも直球。「4回ぐらいからギアが入ってきた。フォームがしっくりきて、下半身も使えていた」。勢いのある直球を武器に、キレる変化球も巧みに操った。

 11三振を奪い、4試合連続2ケタ奪三振となった。2003年の新垣に並ぶ球団タイ記録。球界を見渡しても、左腕では1971年の江夏豊(阪神)以来、史上2人目の快挙だ。今季通算の奪三振数も175個を数え、リーグトップの涌井(西武)に3差と肉薄。「奪三振(のタイトルも)いけるね。後ろからあおってやる」と2年連続の戴冠を狙う。

 北の大地では日本ハムのダルビッシュが復帰戦を両リーグトップの15勝目で飾った。31分遅れて、杉内が並んだ。互いに中6日でローテが組まれれば、27日、10月4日と2度の直接対決となる。「なんとも思っていないよ。うちはチームが勝たないといけないから」。勝率・833とともに現在、リーグ投手2冠。各チームのエースらと火花を散らすタイトル争いも熱を帯びている。

 2002年4月1日の初勝利から79個の白星を積み上げた。右肩手術からの復活を目指す斉藤と並び、ホークスの現役最多勝だ。昨年の開幕時にはリハビリのため滞在していた米アリゾナ州から電話をかけた兄貴分も、今では「オレがどうこういう選手じゃないよ」と左腕の成長に目を見張る。

 連敗中の先発は今季4試合目。いずれも自らの勝利で連敗を止めてみせた。「それはたまたま。こういう試合は自分に勝ちをつけたいからね」。自身も今季2度目となる6連勝。「(先発予定は)残り3試合。自分ができることをやって勝利に貢献したい」。頼もし〝スギ〟るエースがいる限り、誰ひとりとして逆転優勝をあきらめることはない。(小畑大悟)

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