菜七子重賞初Vならず

友好紙

 第24回クラスターカップ(Jpn3・1200メートル)が12日、盛岡競馬の第10Rで行われ、単勝1・8倍の1番人気に支持されたコパノキッキングは、直線で伸びを欠いて3着。藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本=の重賞初勝利はまたしても持ち越しとなった。勝ったのは直線で鋭く伸びた2番人気のヤマニンアンプリメで、北海道スプリントCに続く重賞連勝を決めた。2着は逃げた3番人気のヒロシゲゴールドが粘り込んだ。

 またしても勝利の女神は、菜七子にほほ笑んでくれなかった。コパノキッキングは好スタートから2番手へ。4角では抜群の手応えで逃げるヒロシゲゴールドに並び掛け、みちのく岩手の競馬ファンから大声援が飛んだものの、直線に入っても、なかなか差が詰まらない。ラスト100メートル手前では勝ち馬に外からかぶせられ一瞬、狭くなるシーンもあったが、久々も影響したのか、抵抗する力はなく3着に終わった。

 JRA女性騎手としての重賞初勝利はお預けとなった藤田菜七子は「(スタートを)出てくれたら前に行こうと思っていたし、ちゃんと出てくれて、いい位置で競馬ができました。4角での手応えから、もうひと伸びしてくれると思ったのですが…よく分からない」と下を向いた。10日に競馬発祥の地・英アスコットで行われたシャーガーCでの騎乗を終え、すぐさま約1万キロの長旅を経て盛岡へ。そんな強行日程にも疲れた表情を見せることなく、精いっぱいの騎乗を見せた。

 6月30日の国際女性騎手招待競走「ウィメンジョッキーズワールドカップ」(スウェーデン・ブローパーク競馬場)で総合V。海外初勝利も挙げ、世界にその存在を発信。国内では目下JRA5週連続V。好調の波に乗り、その“瞬間”は当然の流れだった…が、勝負の世界は甘くなかった。

 9日に22歳となったばかり。24、25日には騎手招待競走「ワールドオールスタージョッキーズ」(札幌)への初参戦も決まっている。「いろいろな場所で、たくさん乗せていただけるのはありがたいです。頑張ります」。まずは22歳の初勝利へ、この日の悔しさをぶつける。

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