Hi-νガンダムとシナンジュを融合「技術がなくてもミキシングで“自分の色”を出したい」

オリコン

 富野由悠季監督が執筆した小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の口絵として登場、それを1990年に雑誌企画で出渕裕氏がデザイン化した「Hi-ν(ハイニュー)ガンダム」。アニメ化こそしていなものの、高いデザイン性と相まってその人気は絶大だ。今回、そのハイニューガンダムをシナンジュ・スタインをベースにミキシングで制作したアナベル・サトー氏(@Anavel_sato)に、ミキシング技法へのこだわりを聞いた。

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■自分の考える“一番かっこいい”ハイニューガンダムをミキシング制作

――ガンダムシリーズの中で一番好きな作品は?

【アナベル・サトー】ファーストガンダムは僕が小学1年の時に放送が始まったので、とても思い入れの強い作品です。それと、大人になってからハマった『第08MS小隊』も大好きです。

――では、タイミング的には1980年代前半の『プラモ狂四郎』ブームを体験されていますね。

【アナベル・サトー】もちろんダイレクト世代ですのでハマりました。友達とガンプラを作って一緒にブンドドして、帰宅後に機体が受けたダメージを再現するためにガンプラを破壊していました(笑)。

――『プラモ狂四郎』から受けた影響はどんなものがありますか?

【アナベル・サトー】それまで、僕の中でガンプラを改造するという概念はなかったので、『プラモ狂四郎』を見てからはミキシングを含めいろいろなことをやってみようって気になりました。とはいえ、当時はやる気はあっても技術が伴わず、特にこれといって制作はできませんでした(苦笑)。

――では、ガンプラにハマったきっかけは?

【アナベル・サトー】小さい頃は父親の影響でバイクモデルを作っていました。大人になってからは、たまたま会社の企画でガンプラを作ることになり、せっかくだからと子どもの頃に出来なかった高価な道具等(エアブラシ等)を買い揃えて、以前に学んだ知識を元に『MG 1/100ガンダムVer.O.Y.W.0079』を作り上げてからハマりました。

――今回紹介しているハイニューガンダムの作品名はありますか?

【アナベル・サトー】ただただカッコいいハイニューにしたくて作ったので作品名は特に考えていなくて…あえて名づけるなら「ハイニュー・スタイン」でしょうか。

――本作を制作するきっかけは?

【アナベル・サトー】僕のガンプラ人生で、「うお~、カッコいい!」って思ったのが当時デザインされた出渕裕さんのハイニューガンダムでした。そして、最近になってたまたまシナンジュ・スタインのキットを目にした際、「膝がハイニューに似てるな」と感じ、これをベースにカッコいいハイニューを制作したいと思いました。

■妄想した機体のシルエットに近づいたときに「カタルシス」を感じる

――本作はミキシングとのことですが、ミキシングにハマった理由は?

【アナベル・サトー】正直に言いますと、僕はプラ板やパテでのスクラッチが苦手です。先ほども言った通り、子どもの頃より父親の影響でバイクモデルを作ってましたが、当時もキットをそのまま作るのではなく、他のレーサーのキットから足回りを移植して自分の好きな形(スタイル)にすることが多かったです。

――そのスタイルはガンプラにハマってからも変わっていないと。

【アナベル・サトー】ガンプラって、キッチリと綺麗に作ってる人が多いですよね。でも、どんなに頑張っても僕みたいに集中力のない人間では、そのレベルには到底出来ないってことに気付いたんです。それで「なんとかして自分の色を出せないかな?」と考え、いわゆるミキシングで“自分の好みの形”にするスタイルに着地しました。

――今はミキシングが主体なんですね。

【アナベル・サトー】シナンジュ・スタインをベースに作ったハイニューが僕の中で納得のいく形にできたのと、ベースキット(スタイン)の素晴らしさをひしひしと感じ、他にも作れるMSはないかと考えるようになって、それ以来はシナンジュ・スタインをベースにミキシングすることにハマりました。

――本作で特にこだわった部分を教えてください。

【アナベル・サトー】とにかくパッと見はハイニューガンダムに見えることです。見にきた人が「あ、ハイニューか…ん?あれ?違う?でも凄いカッコいいんですけど!」って引っかかってくれるといいなって思いながら、各所をハイニューに合わせていきました。

――ガンプラ制作でカタルシスを感じる瞬間というのは?

【アナベル・サトー】僕は子どもの頃から図画工作が大好きなんです。だから、思いついた作品を作ってる瞬間、工作して、思い描いてたシルエットに近づいたときにカタルシスを感じます。塗装して完成させて、展示会等で皆さんに見てもらって楽しんでもらえた時に昇天となります(笑)。

――サトーさんにとってガンプラとは?

【アナベル・サトー】とにかく“気軽に楽しく工作できるマテリアル”です。

(C)創通・サンライズ

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