競輪98期新人紹介 九州から7人

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東矢昇太

森山智徳 秋永昂人 井上将志 西田大志 室田崇史 好永晃

 3月26日に日本競輪学校を卒業した98期生が7月にデビューする。九州からは在校成績1位の東矢昇太(熊本)をはじめ7人(山口勢はゼロ)。売り上げ面で低迷する競輪界に希望の光を差し込むであろう新鋭たちを紹介する。 (森田祐樹)

 在校ナンバーワン

 東矢昇太(とうや・しょうた、熊本、24歳)は、間違いなく将来の九州を背負う存在だ。卒業記念レースこそ準優勝だったが、在校成績は68走で45勝。センス抜群の自力勝負で、文句なしの1位に輝いた。

 自転車競技で国体出場のいとこに触発され、高校(東海大二)途中から自転車の道へ。母校には自転車部がなかったため他校へ出向いて脚力を鍛え、進学した中央大でも、全日本アマ選手権のケイリン3連覇など数々の戦歴を残した。競輪学校では今回生で唯一のエリート生だが「先行回数が少なかったから悔しい」とさらに上を目指す姿勢は、大物の証し。「もっと地脚を付けて、深谷知広さんのように連勝で早くS級に上がりたい」。すぐにでもスター戦線へと躍り出る意気込みだ。

 大学院出の適性組

 熊本のもう1人、森山智徳(もりやま・とものり、26歳)は適性入学者。球磨工時代からカヌー競技で活躍。大学院まで進んだ鹿屋体育大では、日本一の戦歴もある体力の持ち主だ。大学時代にルームメイトが自転車部員だった縁で自転車部とは親交が深く、「大学の後輩の前田義和君(94期)に薦められて」の転身。鍛え抜かれた上半身から生み出されるダッシュ力は抜群で、第2回登坂王決定戦では3位に輝いた。「3年以内にS級に上がって、上位で活躍したいですね」。輪界でもトップへと、自慢のパワーでこぎ出す。

 兄を尊敬する若者

 福岡からは4人がデビューする。秋永昂人(あきなが・たかひと、23歳)は、尊敬する兄・共之(90期)にあこがれ、競輪界へ。競輪学校は「8回目の受験でやっと受かった」と、あきらめずに夢を実現させた苦労人だ。目立ったアマ実績はないが姿勢はまじめで、伸びしろを秘めた若者。「タイムは悪いけど、レースは覚えたし、先行のやり方と脚を付ければ大丈夫」と自らを分析する。デビュー後は兄を越え、高校の先輩・北津留翼に追いつくことを目標に、コツコツと練習に取り組む気概だ。

 父の背中を追って

 井上将志(いのうえ・まさし、22歳)は父龍雅(52期)の影響を受け、中学3年から競輪界を意識。進路も高校(祐誠)、大学と自転車競技に取り組める環境を選択した。競輪学校では「タイムが出なかった」と振り返るが在校成績は11位。受け継いだ運動能力で、ベスト10入りへもう一歩という上位に食い込んだ。へんとう炎の手術で卒業記念レースは欠席。「帰ってきてから1カ月は全く練習できなかったけど、逆にそれがいい刺激になりました」。持ち前の勝負根性で、チャレンジレースは特別昇班での卒業を目指す。

 目標は先輩坂本亮

 西田大志(にしだ・たいし、19歳)も祐誠高の出身。高校時代は、負けん気の強さと優れた適応能力で、ポイントレースや個人ロードでインターハイ入賞などの実績を残した逸材だ。競輪学校の競走を振り返って「後方に置かれることが多くてきつかった」とは言うものの、素早い判断とハンドルさばきで見せ場をつくった器用さを持つ。脚質は地脚で「デビューしたら先行で頑張りたいですね」。そして「高校の先輩の坂本亮馬さんに早く追いつきたい」。一線級へと駆け上がっていく。

 高い能力持つ原石

 室田崇史(むろた・たかし、22歳)は元高校球児。過去に甲子園出場の実績がある野球部で、高い身体能力をつくり上げた。競輪学校では、1000メートル記録会で1位の成績を収めたことも。在校成績は12位。集中力の高さと勝負強さで上位に名を連ねた。「師匠の八谷誠賢さんからは先行で頑張って来いと言われたけどあまりできなかったから、そこが課題ですね」。地脚の強化でさらに脚力が磨かれれば、主導権を逃さない競走は確実。G1での活躍も期待できる原石だ。

 捲りには自信あり

 佐賀からは好永晃(よしなが・あきら、19歳)がデビューする。小さいころから根っからの自転車好き。高校入学をきっかけに本格的に競技を始め、高校選抜のポイントレースで入賞の実績を持つ。明るい性格の上に、競輪学校では朝練を欠かさずに行うなど何事にもひた向きな努力家。成績も、「自信があります」という捲りや、追い込みでの勝負で15位と健闘した。学校では先行での白星はなかったが、「武田豊樹さんのように先行で勝てる選手になりたい」。若者らしいきっぷのいい走りが見られそうだ。

=2010/6/22付 西日本スポーツ=

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