Web会議ツール満足度1位は「Zoom」、ビジネスチャットは「Slack」が首位に 利用シーンや企業規模で評価分かれる

オリコン

 新型コロナウイルス感染症の流行により、一気に“改革”が進む働き方。なかでも、同僚や取引先などとのコミュニケーション手段はオンラインへと大きく舵を切り、多くの人が身をもってその変化を感じていることだろう。そんななか、顧客満足度調査を行うoricon MEは、初めて「Web会議ツール」「ビジネスチャットツール」の満足度ランキングを発表。満足度総合1位には、Web会議ツールは【Zoom Meetings】(68.34点)、ビジネスチャットツールは【Slack】(67.50点)がそれぞれ選ばれる結果となった。

【ランキング表】顧客満足が高い「Web会議/ビジネスチャットツール」TOP5

 同調査は、ビジネスシーン(副業含む)で週に1日以上、各ツールを利用している18歳~69歳の人を対象に行ったもの。各ツールの定義については、「Web会議ツール=Web会議・会議利用を主な目的とし、ゲストユーザーの招待機能を備えているもの」、「ビジネスチャットツール=個人・グループでビジネス利用を目的としたテキストベースのチャットができるもの」と設定。なお、調査期間・人数は、Web会議ツールが2020年6月30日~7月3日/3271人、ビジネスチャットツールが同年6月22日~30日/3826人となっている。

◆グローバル会議や商談、セミナー 多様なシーンで高評価の「Zoom Meetings」

 Web会議ツール満足度総合1位の【Zoom Meetings】は、Web会議をスムーズに行う環境を提供することはもちろん、アンケートやバーチャル挙手といった、会議をより楽しく有意義な場にするための機能が充実。サービス構成に沿って設定された5つの評価項目別ランキングでは、「ツールの使いやすさ」、「音声・ビデオ機能の充実さ」、「カスタマイズ設定のわかりやすさ」と、3項目で首位を獲得した。

 回答者からは、「使い勝手がよく、比較的年齢の高い人にも参加していただけた。細かい画面割りが設定できたのもありがたかった」(40代・女性)、「対面に近い形で会議や打ち合わせが行えた」(50代・男性)、「皆の画面が見られて、話していて楽しかった」(30代・女性)といったコメントが。この3月~4月にかけては、アプリの脆弱性やセキュリティ面での懸念が指摘される事態も生じたが、即座にアップデートを実施したことから、真摯な対応を評価する声もあった。

 満足度総合2位は、【Google Meet】(68.18点)。この4月にHangouts Meetから名称変更し、Googleが提供するサービスであることがよりわかりやすくなった。GoogleカレンダーやGmailなど、他のシステムと連携して使用することができるほか、ブラウザ型のサービスのため、URLを共有すれば専用のアプリ不要でWeb会議が可能。評価項目別では「会議への参加・招待のしやすさ」、「管理機能の充実さ」の2項目で首位となった。満足度総合3位には、マイクロソフトが提供する【Microsoft Teams】(66.70点)がランクイン。高いシェアを誇るOffice 365(Microsoft 365)サービスと連携していることから、「初心者でも感覚的に使える」(50代・男性)、「扱いやすく取り組みやすかった」(40代・男性)との声が目立った。

 なお、利用シーン別では、「グローバル会議(※海外との会議やミーティング利用)」、「商談」、「セミナー・勉強会」の3項目で【Zoom Meetings】、「社内会議」で【Google Meet】、「オンライン飲み会」で【Microsoft Teams】がそれぞれ1位に選ばれている。

◆世界的に高いシェアを誇る【Slack】、「使いやすさ」「機能の充実さ」に高い支持

 一方、ビジネスチャットツールの満足度総合1位は【Slack】。2017年11月に日本語版が公開されて以降、成長を続け、日本でのアクティブユーザー数は世界2位に(2020年6月時点)。同サービスは、「#○○○」というようにハッシュタグ感覚でチャンネル設定・話題の整理ができたり、絵文字で手軽にリアクションができたり、Twitter等のSNSサービスとの連携も可能。サービス構成に沿って設定された4つの評価項目別ランキングでは、「ツールの使いやすさ」、「チャット機能の充実さ」で1位を獲得している。

 回答者からは、「初めて画面を目にした人でもわかるようなUI(ユーザインターフェース)なので、安心感があった」(20代・女性)、「既読やお礼など簡単な応答であればスタンプで代用できるなど、スムーズかつ無駄のないレスポンスができて、とても便利なツールだと感じました」(40代・女性)、「会話がサクサク進むため、仕事も早く進む」(20代・女性)とのコメントが寄せられている。

 満足度総合2位には、Cisco Systemsが提供しビデオ会議もできる【Cisco Webex Teams】(67.14点)、3位には日本製ツールの【Chatwork】(66.85点)がランクイン。なお、企業規模別に見ると、「中小企業」は【LINE WORKS】、「中堅企業」は【Chatwork】、「大企業」は【Slack】がそれぞれ1位に選ばれており、従業員数や組織編制によってもサービスの満足度は微妙に異なる結果となっている。

◆「導入決定・管理ユーザー」にとって満足度の高いツールとは?

 今回の調査では、「ツールの選定関与や導入決定、管理を行っている人」を対象に、自身(自社)が使うWeb会議ツール、ビジネスチャットツールの選定理由についても聴取(単一回答)。

「Web会議ツール」は、【導入している会社が多いから】(13.4%)、【ツールが使いやすいから】(11.1%)、【セキュリティが安心できるから】(10.1%)というポイントがTOP3に挙げられた。商談など社外の人とコミュニケーションをとるケースが多いことから、使いやすさに加え、ツール導入においても取引先への配慮が見られる結果となっている。

 対する「ビジネスチャットツール」の選定理由は、上位から【ツールが使いやすいから】(11.8%)、【機能がわかりやすいから】(10.1%)、【ツールの操作が簡単だから】(9.1%)。個人・グループ間での利用を目的としたこちらは、年齢や役職の異なるメンバーがコミュニケーションしやすいように「親しみやすさ」が導入の決め手となっているようだ。

 なお、ユーザー別「導入決定・管理ユーザー」ランキングでは、「Web会議ツール」1位に【Microsoft Teams】、「ビジネスチャットツール」1位に【Slack】が選ばれている。

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