ボートレース 九州・山口勢新人紹介(108期)

在校勝率1位の江崎一雄 拡大

在校勝率1位の江崎一雄

礒部温志 中島昂章

※データは2011年3月20日現在。
 
 ボートのやまと学校(福岡県柳川市)で18日に108期生卒業式が行われ、18人が巣立った。東日本大震災の影響で卒業記念競走が史上初めて開催されなかったが、逸材ぞろい。スーパールーキー江崎一雄を含む九州・山口の郷土勢3人を紹介する。

10年に1人の〝怪物〟

 卒業記念競走の優勝最有力候補だった江崎一雄(えざき・かずお)=福岡支部=は「日本で震災が起きて、それ(卒業記念競走)どころじゃないと思います」と気丈に語った。

 1987年7月23日生まれの23歳。麻生建築&デザイン専門学校在学中に友人の勧めで福岡ボートに足を運び、昨年SGVを飾り今を時めく岡崎恭裕のレースを見て「3周すべてものすごいスピードで握って回っているのを見て、鳥肌が立ちました。僕と一つしか違わないし、この人と一緒にレースをしてみたいと思ったのがきっかけでした」。

 108期の在校成績1位で勝率は8・64。やまと学校では96期新田雄史が残した8・48を抜きトップ。本栖研修所時代を含めれば48期の木村隆(8・90)、44期の佐々木輝雄(8・88)に次ぐ3位。リーグ戦は10戦中V7と圧倒的な成績を挙げたが、これは76期瓜生正義のV6を抜き史上最多のV回数。「とにかくまくるのを意識した。内がまくってもその上を二段まくりするつもりでいつも走った。この姿勢がいい結果を残せた要因と思います」

 江崎が1つだけ塗り替えられなかったのが最高タイム。「自分が1分46秒3で、106期岩瀬(裕亮)さんが1分46秒1。卒業記念で更新するつもりでいたけど、その思いはプロになりレースでぶつけます」

 納富英昭実技教官も「間違いなく10年に1人の逸材。スピードがあって何でもできるし、訓練生でレースを見るのが楽しいと思ったのは初めて。センスは瓜生(正義)と同レベル。今まで教えた中でもナンバーワン」と太鼓判を押す。

 江崎も「まずはデビュー期にA級を目指します。最終的な目標はSGのグランドスラムです」と大きな野望を胸に秘める。ボートレースの未来を背負う“怪物”。新たなスター候補が福岡に現れた。 (森 大輔)

 磯部温志(いそべ・あつし) 1982年5月26日生まれの28歳。山口支部。父は元選手の磯部満春。九産大卒業後、住宅産業、ダンスの講師と職を転々とした。「18歳のころ1度応募したけど視力で落ちて…。諦めて就職していたけど、視力は(手術等で)矯正可で、30歳までと年齢制限が変わっていたのを知って運命が変わりました」。在校勝率は3.59で在校成績15位。将来の目標は「まずは5年以内にA級になりたい。ファンの方に愛される選手、同じ支部の今村豊さんのような人格も素晴らしいレーサーになりたいです」。

 中島昂章(なかしま・たかあき) 1992年1月22日生まれの19歳。佐賀支部。西海学園高中退。108期最年少、在校勝率は4.68で在校成績10位。志望動機は「北川敏弘選手が父の友人で、父からも勧められて。勝負の世界に行きたい気持ちが強かったので決心しました」。目標とするレーススタイルは「着順確保じゃなく常に1着を目指す走り」。将来の夢は「最年少SGVの記録を塗り替えたい。2年後の笹川賞に出て優勝したい。そして人に目標とされるようなスーパースターになりたい」。師匠は森永淳。

=2011/3/20付 西日本スポーツ=

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