競輪 九州地区新人紹介(100期)

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中山敬太郎

徳永哲人 東隆之 久島尚樹

※データは2011年3月26日現在。
 
 静岡県伊豆市の日本競輪学校(滝沢正光校長)で25日に1年間の教育課程を終了し卒業した九州の100期生を紹介する。熊本2人、宮崎2人の計4人と少数ではあるが、98期の東矢昇太(熊本)、99期の上吹越俊一(鹿児島)、100期の中山敬太郎(熊本)と3期連続で在校ナンバーワンを出すなどレベルが上がってきた九州の若手に期待したい。

 在校ナンバーワン

 中山 敬太郎(なかやま・けいたろう、熊本、21歳)は98期の東矢昇太に続く熊本期待の大型新人だ。鎮西高校時代は野球部に所属し、ホームラン42本(練習試合含む)を放つなどパワー抜群で九州大会ベスト8入りに貢献。身長183センチで競輪学校入学時には102キロあった体重を95キロに絞り、引き締まった体は魅力だ。

 自転車歴は短くアマチュア実績はないが、第1回、第2回記録会でA評価を獲得し、パワーある捲りを武器に在校成績は72走で46勝を挙げ見事、在校ナンバーワンの座に輝いた。「レベルが高いと言われる100期のなかで1位になれたのはうれしい。でもダッシュがなくスピードに乗るまでに時間がかかるのが課題」と自らを評価。卒業記念レースの決勝では仕掛け遅れて4着に終わったが、「勝負はこれから。早く上(S級)に上がって頑張りたい」。

 目標とする練習仲間の松川高大のように先行、捲りで一気に駆け上がるか。

 バランス抜群

 熊本からもう1人、徳永 哲人(とくなが・あきと、熊本、28歳)は日本大学卒業で幼いころから社会人まで約20年間体操一筋。鉄棒など6種目をこなし、バランス感覚は100期のなかでも一、二を争う存在とも言える。

 社会人時代に熊本競輪場で競輪の迫力とスピード感に魅力を感じ、自転車経験がなくても選手になれると知り、66期の仲山桂に弟子入り。競輪学校では自力はほとんど出せず、わずか1勝しか挙げることはできなかったが、師匠に「年齢が高いし、時間がないと思い意識して取り組んでこい」と言われたことを意識し1年で得たものはあったはず。デビュー後は先行基本に攻める姿に期待したい。

 これからは同期同県でナンバーワンの中山敬太郎と比べられるが、「彼の活躍は自分にもいい刺激になるし、身近にいい目標がいるのは大きいですね」。デビューまでの3カ月間でみっちり練習し、中山とともに熊本を盛り上げていく。

 塗装業から競輪選手へ

 宮崎からも2人がデビューする。東 隆之(ひがし・たかゆき、宮崎、23歳)は中学のときにサッカーで鍛えた持久力が武器で、県立都城工業高校入学と同時に本格的に自転車に取り組む。高校卒業後は地元の機械部品を扱う企業に務め、塗装業に転職。しかし競輪選手になるという夢は捨て切れず競輪界への転身を決意し100回生としてデビューを迎える。

 競輪学校に入りヘルニアになり、スランプを経験。記録会では実力を出せず62走で1着0回、2着4回、3着5回だったが、根性はあり人一倍負けん気が強いので、これからの活躍に期待ができそうだ。

 「競輪学校に入る前に師匠(五反田豊和=80期)には『先行主体でやってこい』と言われたけど、全くできずに終わった」と力不足を痛感。「デビューしてからはしっかり先行基本に攻めて、常に師匠のバック回数を上回る20はキープしたいですね」。先行で魅せるレースを心掛ける。

 南九州の新戦力

 久島 尚樹(きゅうしま・なおき、宮崎、19歳)は県立宮崎工業高校を卒業し競輪界入り。2009年8月の高校総体ではスプリントで4位。元々の脚質はスプリンタータイプだが、自ら意識をして持久力アップに励み、脚質的にも地脚がついて3000メートルの記録会では好タイムを叩き出した。ただ、競走では先行よりも捲り、追い込みを主体に勝ち星を伸ばし14勝を挙げ在校7位。

 「高校ではダッシュ系だったけど、地脚がついたと思うし、デビューしてからは若手らしく先行主体で行きたい」と力強く宣言。

 徹底先行タイプの層が薄い南九州勢に現れた期待の星だけに大きな注目が集まる。「在校7位だけど、自分では特に意識していません。でもデビューしてからは注目されると思うので、プレッシャーに負けないように頑張りたい」。

 目標とする中野浩一、吉岡稔真のように九州を代表とする選手となる日が来るのが待ち遠しい。

=2011/3/26付 西日本スポーツ=

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