韓国で大もうけ!? 競馬に競輪、ボートレース満喫

光明競輪場の前で意気込む深堀記者 拡大

光明競輪場の前で意気込む深堀記者

快適な観戦環境の光明競輪場 ソウル競馬場のゴール前 日本のボートレース場とも変わらない雰囲気の〓沙里(ミサリ)競艇場

 韓国旅行での観光と言えば焼き肉? エステ? ショッピング? 西スポ読者なら、もっと興味のある物がありませんか? 西スポレース面でもおなじみの公営競技観戦というのはどうだろうか? 韓国にも日本と同じように競輪、競艇(ボートレース)、競馬があり、各競技とも毎週同じ曜日に開催されているので、旅行計画も立てやすい。西スポの公営競技担当・深堀慎一郎が、このほど巡ってきた韓国の各レース場を紹介する。

研修制度を活用

 記者は今回、弊社独自の「アドバンス21」という研修制度を用いて韓国のレース場を巡った。入社満12年の全社員が利用できる制度で、テーマは各自で設定。助成金も支給される。今回ほど、わが社で働き続けて良かったと思ったことはない。

 そんな制度の恩恵にしみじみと感謝の涙を流しながら、記者は福岡空港を飛び立った。

簡単?7車立て

 最初に訪れたのが光明(カンミョン)競輪場。愛称「スピードム」。発祥の国から来て負けるわけにはいかない、という意気込みとともに、入場口をくぐった。

 韓国競輪の日本との最大の違いは7人で走ること(日本は通常9人)。車券は3連単がなく、3連複と2車単が主。日本の3連単は外れてばかりだが「これならバシバシ当たるはず」と勇んで1Rから車券を購入した。

 バシバシとはいかなかったが4Rで初的中。「簡単、簡単」。だが配当はなんと1・9倍。これではもうけは出ない。韓国は低配当決着が多いと聞いていたが本当だ。この日は全14R中、半数が10倍以下の決着だった。

 ただそうかと思えば、2車単803倍というとんでもない大穴にも遭遇してあんぐり(当然ハズレ)。1票100ウォン(約7円)から投票できるため、こんな大穴ばかりを買って波乱を待つ-、という邪道?な楽しみ方もあるかもしれない。

鉄火場も今は昔

 日曜日はソウル競馬場へ。家族連れやカップルがピクニック気分で詰め掛ける光景は、日本の競馬場と似ている。鉄火場という言葉も今は昔。こんな客層が今後の公営ギャンブルに欠かせないのは日韓共通である。

 馬券は競輪同様に3連単はなく、3連複、馬単が主流。馬は競輪の7車と違って頭数が多いので多少の苦戦は覚悟したが、本命を買えば穴が来て、穴を買えば本命が来る。まさか、ちっとも当たらないとは。しっぽを巻いて帰ることになった。

プラスのはず!?

 気を取り直して、水曜日は〓沙里(ミサリ)競艇場。レース場全体の風景が戸田ボート(埼玉県)に似ているが、それも当然。どちらもレガッタなどで使う漕艇(そうてい)場を活用したレース場だからだ。対岸のオッズ盤などの施設は住之江ボート(大阪市)に酷似している。

 そういった施設面をはじめ、ルール、ボート・エンジンなども日本のボートレースとほとんど同じ。競輪以上に日本のファンが溶け込みやすいかもしれない。

 舟券の収支はほぼトントン。韓国は控除率(主催者の取り分)が日本より高い28%(日本は25%)のため「もし日本ならプラスだったはず」。研修後半の釜山へ向かう高速鉄道「KTX」の中で、そう言い聞かせた。

ようやくヒット

 ようやくのヒットは釜山慶南(キョンナム)競馬場で飛び出した。馬単50倍という好配当が的中。ところが、この日は払戻機が故障で使えず、手作業での払い戻しだったため、倍率9倍と間違えられて払い戻されるトラブルに遭遇。

 総合案内所に駆け込んで片言の英語、韓国語をごちゃ混ぜにしながら訴えるが、なかなか聞き入れてもらえない。「異国の地で泣き寝入りするしかないのか」。諦めかけたとき、役立ったのが記念にと撮っておいた馬券の写真。これを見て案内所職員も納得。無事に配当金にありつけた。

 しかし、ヒットもここまで。唯一の屋外バンク釜山金井(クムジョン)競輪場では「1年を通してバック向かい風。選手が最も嫌いな競輪場です」という関係者の話を基に、「ふむふむ。ならば、まくりは決まりにくいかも」と車券作戦を立てたが実らず。

 帰りの飛行機までのわずかな時間を使って訪れたドームバンクの昌原(チャンウォン)競輪場では、「最後に大穴を当てたい」という自分勝手で欲張りな車券作戦を立てたら、あっさり本命決着。結局、収支マイナスで韓国を後にした。

紙面並み充実感

 ただ、夜は韓国グルメに舌鼓を打ち、韓国プロ野球観戦の機会にも恵まれた。西スポ紙面のようなバラエティーに富んだ旅程は、車券・舟券・馬券の戦績以上の充実感だった。収支のプラスは保証できませんが、あなたもどうですか?

今回訪問のレース場

◆光明競輪場

 ソウル五輪の競技場だった韓国競輪発祥の地・蚕室(チャムシル)から2006年に移転、オープンさせたドーム競輪場。内外観は小倉競輪場に似る。金~日曜に開催。地下鉄7号線・天旺駅などから無料バス運行。

◆〓沙里競艇場

 開催は水・木曜だが冬季は休催(本年度の開催日は2月15日~12月27日)。地下鉄5号線・上一洞駅などから無料バス。

◆ソウル競馬場

 土・日曜に開催(金曜は場外発売)。左回りのダートコース。地下鉄4号線・競馬公園駅からすぐ。

◆釜山金井競輪場

 金~日曜に開催。韓国唯一の屋外バンク。地下鉄1号線・老圃駅からシャトルバス(1000ウォン)。

◆釜山慶南競馬場

 金・日曜に開催(土曜はおおよそ場外発売のみ)。左回りのダートコース。地下鉄1号線・下端駅などから無料バス。

◆昌原競輪場

 金~日曜に開催。内外観は前橋競輪場に似る。釜山西部の沙上バスターミナル(BT)から昌原高速BTまで約50分、3700ウォン。同BTからタクシーで約4000ウォン。

*アクセスは、バス便数や所要時間などを勘案して最も便利と思われる手段を掲載。無料バスは他ルート運行もあり
*韓国内にはこのほか、済州島に済州競馬(金・土曜に開催)がある

※〓は「さんずい」に「美」。

=2012/11/21付 西日本スポーツ=

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