元19・岡平健治、ミュージシャンの“理想”を実現 自分が自分のスポンサーに

オリコン

 14日にNHK・BSプレミアム/BS4Kで放送される音楽特番『歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!』(後9:00~11:00)に、元19(ジューク)の岡平健治(41)が出演する。テレビで歌唱するのはなんと20年ぶり。テレビ局から出演オファーがあっても「ほぼ断ってきた」という。その理由は――実にミュージシャンらしいものだった。

【写真】NHKホールで「以心伝心」を披露する岡平健治

 同番組は、1980年代から2000年代にデビューし、今も音楽シーンの第一線で活躍しているアーティストたちがNHKホールに集まり、22世紀までも歌い継がれるであろう「みんなが知ってる名曲」の数々を熱唱。音楽の「黄金時代であった30年」を再現する特番。今年5月に放送された番組の評判が良く、第2弾が実現した。

 岡平は、中学からプロミュージシャンを志し、高校で出会った岩瀬敬吾とフォークデュオ「少年フレンド」を結成。その後、イラストレーター・作詞家の326(ミツル)を引き入れて1998年に「19」としてデビュー。2枚目のシングル「あの紙ヒコーキ くもり空わって」が大ヒットし、同曲をひっさげて99年『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。

 「当時は何も考えずに、がむしゃらに歌ってました。裏ではかなりいたずらっ子だった気がします(笑)。レコードショップの店長を水鉄砲で追い回したり、とあるラジオ局の応接室にあった百科事典に落書きしたり、やんちゃなパワーがそのまま、僕らの音楽のパワーになっていた気がします」

 “平成大不況”の真っ只中、若者たちの心を掴んだ19は、ヒット曲を連発。しかし、売れれば売れるほど、忙しさはどんどん増し、もはやいたずらをする余裕すらなくなってきて…。人気絶頂だったにもかかわらず、2002年3月に解散。19としての活動期間は3年4ヶ月と短かったが、いまのアラフォー世代の中には、19の楽曲が“青春”そのものという人も少なくない。今回、番組で司会を務める上地雄輔(41)もその一人だ。

 岡平は19解散後、同年11月に3ピースバンド「3B LAB.☆S(スリービー・ラボ)」で再デビュー。2007年にバンド活動を一時休止して、ソロ活動を本格化させる。地道な音楽活動を続ける一方で、10年に音楽制作プロダクション「Rock Ford Records」を設立。12年には自社ビルを建て、音楽スタジオ、ライブハウス、カフェバーを経営するなど、実業家としても活躍している。

 「音楽を続けるために、会社を作りました。もし、会社の経営がうまくいってなかったら、音楽を続けていられなかったと思います。音楽ってお金がかかるんですよ。自分が、自分のスポンサーになることができて、気持ちよく、自由に音楽活動を続けていられるんです」

 実業家としてもテレビ出演のオファーは絶えないが、こちらもほぼ断ってきた。

 「落とし穴に落ちる企画に誘われたこともありました(笑)。今回のNHKからの出演依頼も最初はお断りしました。19の楽曲を歌ってほしい、ということでしたし、一人で勝手に歌うわけにはいかない、と思って断ったんですが、NHKのプロデューサーがあきらめてくれなくて(笑)。相方の敬吾くんにも相談して、『歌いなよ』と背中を押してくれたので、最初で最後のつもりで出演を決めました」

 自分の音楽活動のスポンサーが自分、というミュージシャンとして理想的なスタイルを確立した岡平にとって、テレビ出演に食指が動かないのもわかる気がする。さらに、「テレビに出ていれば、活動している感じはアピールできるかもしれないけど、新しいヒット曲を出さないと意味がないから」というのが本音のようだ。

 「いまの10代、20代の胸を打つ曲を作らないとダメだとシンプルに思っています。19の頃は、等身大でそれができたのですが、いまの自分では、もうひと皮、ふた皮むけないと無理かもしれない。だけど、いい曲を作っていきたい。アーティストはいつも最高傑作ができた、と思って作品を発表し続けていると思うんです。それがヒット曲になるかならないかは、また別の話だから」

 根っからのミュージシャン魂を胸にいだきつつ、今回の『歌える!J-POP』の収録をこう振り返った。

 「NHKホールといえば、僕にとっては『紅白』より『ポップジャム』の思い出が多く、感慨深いものがありました。20年前はどんな風に歌っていたかなぁって思い出すところから始まって。今回は、一人ですしカバーしている感じがしました。本番では、敬吾くん、326くん、サポートメンバーやお世話になった方々の顔を思い出しながら、歌わせていただきました。今回、披露した曲は、ライブで時々歌っているので、当時を超えたパフォーマンスをお見せできたと思っています。売れてテレビに出まくっていた頃が一番下手でごめんなさい、って感じです(笑)。20年分の音楽活動の成果をお見せするいい機会だと思って、しっかり歌わせていただきました」

 放送では、「以心伝心」をパフォーマンスすることが発表されているが、サプライズ演出もあるとのこと。20年ぶりにテレビでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、ファンならずとも楽しみだ。

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