清野菜名・大島優子が明かす福士蒼汰の意外な一面 現場で「なごり雪」「アナ雪」を熱唱
俳優の福士蒼汰主演でドラマ化され、テレビ東京系で15日から放送がはじまる『神様のカルテ』。現役の医師・夏川草介氏のベストセラー小説を、2時間×4話の計8時間のボリュームで映像化。放送開始前日の14日、メインキャストの福士、清野菜名、大島優子、北大路欣也がそろってオンライン記者会見に出席した。
【写真】『神様のカルテ』#1 場面写真
「24時間、365日対応」を掲げる信州の本庄病院に勤務する5年目の内科医・栗原一止(いちと)を通して、地域医療の現実、医師や看護師の苦悩や葛藤、患者の想いなどを描きながら、命を見つめる人間ドラマ。
テレビ東京のドラマは初出演の福士。医師役も初めてだったが、より難易度が高かったのは、夏目漱石を敬愛している一止の文学的な言葉づかいだったそう。
「第一声が、『私は慨嘆(がいたん)した』というんですが、音だけ聞くとガイタンって何だっけ?と思うようなせりふ。ほかにも、跋扈(ばっこ)するとか。パッと聞いて意味がわからない言葉もあって。それをまくしたてるシーンも多くて、早口でも感情こめて、説得できないとけない、そう思いながら難しいせりふを言うのは結構大変。できるかな、大丈夫かな、と毎日プレッシャーがありました」と、撮影を振り返った。
それを乗り越えられたのは、「周りの環境に支えられたから」と明かす。「家に帰れば奥さんがいて、病院には看護師さんや医師の仲間、患者さんがいて、優しさに包まれていたからこそ、僕も栗原一止として、現場にいることができました」と、感謝した。
もちろん、福士も優しい現場を作っていた一人。病棟主任看護師・東西直美役の大島は「福士さんは現場でずっと歌を口ずさんでいた」と明かし、「ある時、ストーブの前で携帯を見ながら温まっていたら、少し離れたところにいた福士さんが歌っていて、また歌っているなって思っていたら、どんどん近づいてくる気配がして、パッと顔をあげたら、私に向かって歌ってくれていた(笑)。福士蒼汰の一人ミュージカルを見させていただきました」。
その時、歌っていたのはイルカの「なごり雪」だったそう。ただ、福士は自分の世界にすっかり入っていて、大島に向けて歌っていたわけではなかったようで、「現場が寒くて」と笑ってごまかしていた。
大島によると「同じ歌を繰り返し歌う」癖が福士にあるようで、これには清野も大きくうなずき、「私の時は『アナと雪の女王』の歌でした」と、バラしていた。
一止の師匠で、大狸先生こと板垣源蔵役の北大路は、「(福士と)半世紀の年の差があるのに、僕の話をだまって聞いてくれた」とありがたがると、福士も「レジェンドすぎる話ばかり。三船敏郎さんがね、勝新太郎さんがねって、楽しく聞いていました」と返すひと幕も。
芸能界で長きにわたって活躍している北大路だが、意外にも内科副部長・古狐先生こと内藤鴨一役のイッセー尾形とは初共演で、「イッセーさんの人生と僕の人生が初めてそこで交わった。お互いに興奮というとおかしいけどうれしくなって、2人の最初のシーンのことは印象に残っています」と、感慨深げに話していた。
最後に福士は「2時間×4話というスペシャルな企画を楽しんでほしいと思います。小説をまるまる凝縮しているので、小説のファンの方、(2011年、14年公開の)映画版のファンの方も、ドラマ版のファンになってくれたらうれしい。すごくあたたかくてしみる作品でもあり、ポジティブに背中を押してくれる、明日も頑張ろうと思える作品になっていると思います」と、アピールしていた。
■第1話
「24 時間、365 日対応」の本庄病院に勤める内科医・栗原一止(福士蒼汰)は、不眠不休が続く過酷な毎日を送っている。そんな一止の支えは妻・ハル(清野菜名)と過ごす時間だった。ある日、一止は大学病院に誘われる。最先端医療への興味を抱きつつ、悩む一止の前にがん患者の安曇清子(風吹ジュン)が現れる。大学病院に見放され、一止を頼ってきたのだ。彼女と接する中で一止は「良い医師とは何か?」を見つめ直していく。
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