『グッドデザイン賞』 分身ロボットカフェ“オリヒメ”が大賞 吉藤オリィ氏「寝たきりの先にあこがれを」

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 製品・商品やサービスのデザイン性を表彰する『2021年度グッドデザイン賞』(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)の授賞式が2日、都内で行われ、大賞に『「分身ロボットカフェDAWN ver.β」と分身ロボットOriHime』(オリィ研究所)が選ばれた。

【写真】笑顔で表彰を受ける吉藤オリィ氏と分身ロボット

 寝たきりなどで外出困難者の体替わりとなる分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)と、そのロボットたちが接客するという実験的なカフェ「DAWN ver.β」(ドーンバージョンベータ=東京・中央区日本橋)の取り組み全体が評価された。

 ロボット開発者の吉藤オリィ氏は「こういった場もそうですけど、生身の体を運んでこそということが世の中にたくさんあります。きょうは来られてよかったなと思いますが、(高齢になると)誰しも体が動かなくなる。そうした中でも、自分らしく生きる選択肢、寝たきりの先にあこがれを持てる社会を作っていきたい」と語った。

 またオリィ氏は、自身が子どもの頃に病気がちで「学校に行けないことで多くの機会を得ることができなかった」ことが、この取り組みの原点にあると説明。「“寝たきりの先輩”たち70人と実験カフェを運営しています。ますます研究を進めて、未来を創っていきたい」と意気込んだ。

 カフェの従業員も分身ロボットを通して表彰を受け、「このたびは本当に栄誉ある賞をいただきまして、本当にありがとうございます。今は楽しく働いたり、仲間と遊んだり、充実した日々を送っています」と喜びの声を寄せた。今後、スナックバーなどさらなる形態を検討しているという。

 今年の『グッドデザイン賞』は、テーマ“希求と交動”のもとで、過去最多となる1608件が受賞。経済産業大臣賞20件からファイナリスト5件に絞られ、この日の最終プレゼンテーションを経て大賞が決まった。ファイナリスト5件は以下の通り。
■『2021年度グッドデザイン賞』ファイナリスト
▽『移動型X線透視撮影装置[FUJIFILM DR CALNEO CROSS]』(富士フイルム)
▽『小さくても地域の備えとなる災害支援住宅 神水公衆浴場』(ワークヴィジョンズ、黒岩構造設計事ム所、竹味味佑人建築設計室)
▽『3D都市モデル[PLATEAU](国土交通省都市局 都市政策課)
▽『遠隔就労・来店が可能な分身ロボットカフェ[遠隔勤務来店が可能な「分身ロボットカフェDAWN ver.β」と分身ロボットOriHime』(オリィ研究所)※大賞
▽『Operations [The best sustainability oriented organizational adaptation to climate change](Hair O'right International Corporation)

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