素根、悔しい銀 ロンドン五輪女王に「何もできなかった」 柔道GS大阪大会女子78キロ超級

78キロ超級決勝でオルティス(右)に敗れた素根
78キロ超級決勝でオルティス(右)に敗れた素根
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準決勝で朝比奈(右)を破った素根
準決勝で朝比奈(右)を破った素根
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 壁を越えた先に、次の壁が待っていた。女子78キロ超級の素根が準決勝で世界女王の朝比奈を撃破。グランドスラム(GS)初優勝が見えたが、決勝でロンドン五輪覇者のオルティスに指導3で反則負けを喫した。「もっといけたと思うのに、何もできずに終わった。優勝できないと意味がない」。銀メダルに達成感はなかった。

 大柄な相手の懐に入って担ぎ技に入るのが、最近の攻撃パターン。しかし、五輪で3大会連続メダルを獲得し、9月の世界選手権でも準優勝した百戦錬磨の相手にうまくさばかれた。世界選手権決勝で朝比奈がオルティスを破っているだけに、女子日本代表の増地克之監督も素根に渋い表情。「挑戦者なのだから、結果を恐れず攻めてほしかった。指導2を取られた時点で攻めるペースを上げないと、今後世界で闘う上で厳しくなる」と注文をつけた。

 厳しい評価も期待の裏返しだ。朝比奈との準決勝では残り27秒で背負い投げを放ち、技ありを奪ってライバルの世界選手権代表内定を阻止した。朝比奈には3連勝だが、技でポイントを奪ったのも延長に入る前に勝利したのも初めて。団体戦メンバーとして参加した同選手権後も高校で1回4分の乱取りを最大20本行うなど猛稽古。歩みを止めない向上心で、1年前まで組み負けていたライバルを圧倒できるまでになった。

 12月に世界ランキング上位者が集うマスターズ大会(中国・広州)も参戦予定。素根は「誰とやっても勝てるように練習したい」と前を向く。日本人相手には今年無敗。次は海外勢にも勝ちきる力を示す。 (末継智章)

=2018/11/26付 西日本スポーツ=

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