金鷲旗 平成21年ニュース

女子決勝 埼玉栄 女王の証明 連覇は史上3校目

2009年07月24日 10:25
佐藤(八幡工・奥)を内またで攻める前田(埼玉栄)
佐藤(八幡工・奥)を内またで攻める前田(埼玉栄)
 平成21年度金鷲旗高校柔道大会第3日は23日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で行われ、女子決勝で埼玉栄(埼玉)が八幡工(福岡)を破り、2年連続3度目の優勝を果たした。大会2連覇は同12、13年度の福工大城東(福岡=12年度は福工大付)以来、3校目。 

 埼玉栄は初戦から圧倒的な強さを見せ、決勝まで7試合で大将の烏帽子(えぼし)美久(3年)が一度も畳に立たないまま決着をつけた。今春の全国高校選手権を制しており、8月の全国高校総体で高校3冠を目指す。

 初戦から先鋒を欠き4人で戦った八幡工は大将の佐藤瑠香(3年)が準々決勝、準決勝でそれぞれ4人抜き、3人抜きをして逆転勝ち。決勝では佐藤が相手中堅と引き分け、及ばなかった。鹿児島南(鹿児島)と西京(山口)が3位。韓国の京畿体育が2年連続で8強入り。優秀選手には八幡工の佐藤ら10人が選ばれた。

 男子は2回戦の残りから4回戦の一部までが行われ、3連覇を目指す東海大相模(神奈川)などが5回戦に勝ち進んだ。第4日の24日は男子決勝までが行われる。

 ●埼玉栄 女王の証明 烏帽子全7戦“座り大将” 「3冠取る」 総体へ加速

2連覇を達成し、笑顔で写真に納まる埼玉栄の選手たち
2連覇を達成し、笑顔で写真に納まる埼玉栄の選手たち
 決めたことは必ずやり遂げる。春に掲げた「約束」のもとに一つになった埼玉栄が、史上3校目の連覇を達成した。「今年はインターハイまで三つ取るって、みんなで決めたんです」。初戦から7試合すべて“座り大将”で戦い終えた烏帽子美久(3年)=鹿児島県西之表市出身=は、仲間の思いを代弁して大旗をギュッと握りしめた。

 圧勝だった。全日本のシニア強化選手・佐藤瑠香(3年)を大将に据える八幡工(福岡)との決勝。本松好正監督が「この1年で成長した。攻撃力がある」と、昨年の副将から入れ替えて中堅に据えた前田奈恵子(3年)が、最後まで烏帽子に出番を与えなかった。

 「引きつけられたら持って行かれる。しっかり間合いをとっていこうと考えた」。試合を重ね体力消耗の激しい佐藤を相手に、積極的に組んでの引き分け。絶対的な大黒柱としてチーム全体に安心感をもたらした烏帽子が「やりたかった」と笑うほど、余力を残して頂点にたどりついた。

 3月の全国高校選手権で2年ぶりに優勝。そのとき、金鷲旗、全国高校総体と合わせた「3冠を取ろう」と言い出したのは太田成美主将(3年)を中心とする選手自身だった。「私は何も言ってない。子どもたちが勝ちたい気持ちを強く持っているから、後押しするだけでよかった。全員がポイントゲッターです」。本松監督も認める“大人”の少女たちが、約束の3冠に王手をかけた。

 負けを知らない女王には、本松監督が生やしているひげも重要なアイテムだ。全国選手権、金鷲旗とひげ面で優勝。「伸ばしていたら“先生もやる気だ”って子供たちが思ってくれるみたいで。そって、またインターハイ(総体)まで伸ばしますよ」。絶対的な戦力と精神力、そしてゲン担ぎ。すべての力を結集させて、大旗に続く快挙に挑む。 (山本泰明)

 ◆大将・烏帽子美久(3年) 本当にうれしい。みんなには「ありがとう」と言いました。次はインターハイ(総体)。自分がしっかりチームを引っ張っていきたい。
 ◆副将・菅原歩巴(3年) 選手権は出られなかったけど、今回メンバーに入って、しっかり(3冠に)つながなきゃと思った。みんなで助け合って勝ちました。
 ◆中堅・前田奈恵子(3年) 昨年のインターハイではみんなに迷惑をかけた。金鷲旗を取って、調子に乗らないように頑張りたい。
 ◆次鋒・馬場菜津美(3年) みんなに迷惑をかけたこともあったけど、優勝できてよかった。次も全員で力合わせて3冠をとりたい。
 ◆先鋒・畠中唯里(2年) 昨年は出ていないので、決勝の舞台は最高にいい場所だった。インターハイに向けて全力で頑張りたい。
 ◆井上美咲(1年) 中学時代からあこがれていた金鷲旗。試合に出た時は先輩につなぐ柔道をした。来年もまたここで優勝したい。
 ◆福島萌衣(1年) 初めて体験した抜き戦は厳しかった。3年生と体験させてもらったことを生かして、自分たちも頑張っていきたい。


=2009/07/24付 西日本新聞朝刊=

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