脇本G1連覇 前橋 寛仁親王牌

 前橋競輪(群馬県前橋市)のG1「第27回寛仁親王牌」(優勝賞金2890万円)は、8日の最終日12Rで決勝戦を行い、脇本雄太が2角すぎ3番手捲りを決めて優勝。8月のオールスターに続くG1連覇を達成した。脇本マークの三谷竜生が2着。三谷を追走した平原康多が3着に入った。4日間の車券売上額は76億8340万円(目標85億円)だった。

■ヒーロー

 東京五輪で世界一を目指す男には、負けられない戦いだった。8月オールスターでG1を初制覇した脇本が、再度人気に応えて載冠。“タイトルは二つ取って本物”と言われる競輪界で、押しも押されもせぬスピードスターの座に就いた。

 決勝で敗れた5月ダービー、6月宮杯と同じく、後位は三谷。そのどちらも三谷に差されての惜敗だったが、今回ファンは脇本の押し切りを支持した。2車単(5)-(7)は380円の1番人気。「大本命になって緊張しながらの一戦だった」。それでも、ナショナルチームで鍛え上げてきた脚には、大きな自信があった。青板BSで渡辺が押さえに来たが「2周半なら自分が仕掛けてもいい距離なので、突っ張った」。渡辺は脇本の自信に押され、7番手まで下げるしかなかった。

 打鐘前、先頭を走っていた脇本に、清水がカマシ先行で挑戦状をたたきつけた。脇本は「清水の仕掛けは見えなかったが、行かせてからの対応は冷静だった。悔いのない仕掛けで行こうと思った」と落ち着き払っていた。「最終バックでは自信を持ってゴール勝負できると思った」。上がり9秒1で清水を難なく乗り越えた。大舞台で差され続けていた三谷にも、抜かれるはずがない快速だった。

 G1初出場で優出したこの地のこの大会では、同県の市田佳寿浩に初タイトルをもたらした。それから8年3カ月、「思い出深いバンクで優勝できてうれしい」。今や競輪界だけでなく、日本の自転車競技界を引っ張る第一人者だ。今後もトラック競技で世界を駆け回るため、11月の競輪祭出場は微妙。それでも「グランプリに向かって頑張る」と、本業の競輪も忘れていない。そして2020年、最強の競輪選手として、五輪のバンクで世界のトップに立ち向かう。 (野口)

【戦い終わって】

 三谷竜(2着)脇本君を3番手に入れたし、やれることはやった。あとは抜けるかどうかだったが、脇本君が強かったですね。次は抜けるように頑張りたい。

 平原康(3着)清水君が3番手から仕掛けることは想定していた。余裕があったし、最後は中に入りたかったけど柏野さんが振っていたので、突っ込んでいたら落車していましたね。

 渡辺一(4着)残り2周半でしっかりと前を抑えなかったのが敗因。余裕はあったが、3着にも入れなかった。悔しいですね。

 小松崎(5着)初めてG1優出できたし、越えられなかった壁を越えた。でも、ここからが大事になってくるので、また頑張る。

 清水裕(6着)脇本さんの3番手にいたところで、捲れるとは思えなかったから仕掛けた。次につながるレースはできたと思う。

 佐藤慎(7着)突っ張られたのは結果論。渡辺君は脚をなるべく使わないようにして抑えたかっただろうから、仕方ないですね。

 柏野智(8着)清水君が3番手から捲る展開なら、三谷が外に振って、自分が中を…。優勝かと思った。

 浅井康(9着)展開の読み間違い。清水君がまさか仕掛けるとは思わなくて。

=2018/10/09付 西日本スポーツ=

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