超人脇本G2初制覇 ウィナーズカップ 【大垣】

優勝し、胴上げされる脇本雄太
優勝し、胴上げされる脇本雄太
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決勝でゴールする1着の脇本雄太(1)、2着の浅井康太(5)
決勝でゴールする1着の脇本雄太(1)、2着の浅井康太(5)
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 大垣競輪(岐阜県大垣市)で4日間にわたって戦われたG2「第3回ウィナーズカップ」は24日、12Rで決勝が行われ、脇本雄太(30)=福井=が捲りで優勝し、賞金2130万円を獲得した。脇本は昨年のオールスター、寛仁親王牌に次ぐ、3度目のビッグレース制覇。2着は脇本マークの浅井康太、3着には郡司浩平が入り、3連単は1番人気の1120円だった。9Rで行われた単発レース「ガールズケイリンコレクション」は、脇本同様にトラック競技のナショナルチーム(NT)で世界を舞台に活躍している小林優香(25)=福岡=が優勝した。4日間の総売上額は約69億1438万円で目標(70億円)をほぼ達成した。

■ヒーロー

 一番強い者に、展開さえもが味方をする。スポーツ全般の“あるある”が、競輪のG2の決勝戦で物の見事に立証された。「今開催で一番、展開が向きました。山崎君と自分の仕掛けるタイミングがちょうど一緒。仕掛けを利用した感じで捲りました。あれがなければ、浅井さんに抜かれていたと思います」

 各選手の思惑は「脇本を8番手に置く」ということで一致していた。その形は渡辺が打鐘で先頭に立った時点で出来上がっていた。だが脇本に最も近い位置にいた山崎からすれば、先に行かれては勝負にならない。だからこそ、脇本を引き出すことになろうともスパートするしかなかった。これこそが世界を相手に戦ってきた男の威圧感がなせる業というべきか。後方にいるのにレースを実質的に支配していた。

 昨年のG1競輪祭は、逃げた脇本の3番手から浅井が抜け出して優勝した。「だから今度は自分が粘る(逃げ切る)順番だと思っていた。オッズを見て自分が人気になっていたのも分かっていたので、期待に応えられてホッとしましたね」と、リベンジ成功にほほ笑んだ。

 今後の競輪出走はこれまでと同様、東京五輪に向けたNTの活動の合間にある数少ない大会だけ。そんな中でも「自分はS級S班だし、グランプリに出られるように頑張っていきたい」と意欲を示しながら、「自転車の方は現状で満足できているけど、体の方はまだ鍛えることができる」とさらなる高みを求める。“超人・脇本”はどこまでも、いつまでも強くなる。 (森川和也)

 ◆脇本雄太(わきもと・ゆうた)1989年3月21日生まれの30歳。福井市出身。福井県立科学技術高卒。94期で2008年7月デビュー。通算成績は727走で259勝、優勝42回(G12回、G21回、G36回)。通算取得賞金は4億8542万7600円。身長180センチ、体重82キロ、血液型A。

【決勝VTR】

 佐藤がSを取り、山崎-佐藤、太田-松浦、脇本-浅井、渡辺-郡司-中村で周回。南関3車が抑える前に太田がインを切り、南関が先頭、中四国が続いて打鐘。鐘3角で6番手の山崎がカマすと、8番手の脇本が追走。脇本はさらに加速し終2角で先頭に立つと、11秒4の一番時計でゴール。脇本を終始マークした浅井が2着。5番手の渡辺をマークしていた郡司が終1半から自力で追って3着。

■戦い終わって

 浅井康(2着)終BSでは抜く気満々だったが、あの捲りを抜くのは無理。脇本君とは力の差があった。

 郡司浩(3着)渡辺君も頑張ったが、中村さんと1着を目指すために自分で行った。現時点では脇本さんの力が抜けている。

 中村浩(4着)取るべき人がチャンピオンになった。僕らが魅了された。

 太田竜(5着)脇本さんがレースを全部支配していた。S級の上がある感じ。

 松浦悠(6着)脇本さんを勝たせないように南関勢が全開で駆けてくれると思ったが、流していたので流れが向かなかった。

 佐藤慎(7着)山崎君が思い切って行ってくれた。あとは俺の力不足。

 山崎賢(8着)脇本さんを引き出してしまう感じになるとは思ったが、勝負と思ってカマした。

 渡辺雄(9着)Sの位置から自分の考えと違って、道中も一人で悩んでいた。

 2019/03/25付 西日本スポーツ

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