柔道界再生、若者たちと 全柔連理事が連日会場入り

金鷲旗の会場で柔道部員から話を聞く北田典子理事(右)=24日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡
金鷲旗の会場で柔道部員から話を聞く北田典子理事(右)=24日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡
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 セクハラに助成金不正、暴力指導…。日本柔道の屋台骨が揺らいでいる。24日閉幕した金鷲旗高校柔道大会(福岡市)。柔道界の未来を背負う「金の卵」が一堂に会する場だけに全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕理事(56)=熊本県出身=らが連日会場を訪れ、改革への意欲をみせた。

 〈指導者から嫌な行為を受けたことはありますか-〉。6月から改革に乗り出した全柔連は金鷲旗の会場でセクハラについて問うアンケートを初めて実施。女子部員から760枚を回収した。「セクハラの芽は中高の部活からある。どんな被害に遭ったか。事例を集めて10月までにガイドラインを作りたい」と担当の北田典子理事(46)。初日の監督会議で体罰禁止を訴えた山下理事は「ドキッとした先生もいるだろう。500チームも集まるまたとない機会。ここから変えていきたい」と決意をみなぎらせた。

 改革の芽も生まれている。男女の監督がいる日章学園(宮崎)は女子の手足にテーピングを巻くのを女性監督に限定。大牟田高校(福岡)は4月、部員や保護者を集めた場で監督が「体罰に頼った指導はしない」と宣言した。

 「マナーも日本一に」。優勝した東海大浦安高校(千葉)は監督と部員が、誓い合って頂点に上り詰めた。ウルフ・アロン主将(17)は「暴力はだめということを自分の行動で示していきたい」。準優勝の東海大相模高校(神奈川)の真砂谷幸弥(まさごやこうや)選手(17)=長崎県出身=も「暴力や暴言では決して強くならない。僕らの世代が監督やコーチになったときは選手の個性に寄り添った指導をしたい」と力を込めた。日本柔道再生の道が福岡から始まった。

=2013/07/25付 西日本新聞朝刊=

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