敬愛 貫禄の頂点 新森2人抜き 流れ呼ぶ

【女子決勝・敬愛‐大成】和田(大成・手前)から支え釣り込み足で一本を奪う新森(敬愛)
【女子決勝・敬愛‐大成】和田(大成・手前)から支え釣り込み足で一本を奪う新森(敬愛)
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 苦楽を共にしてきた3年生のメンバーが、がっちりと肩を組んだ。大成との女子決勝。今大会初めて登場した児玉が大将同士の一戦を制し、敬愛が2連覇を達成した。「必ず優勝しようという気持ちで臨んだ。3年生が力を出して、よく頑張ってくれた」。吉元幸洋監督は目を細めた。

 昨夏の全国総体70キロ級女王で中堅の新森が躍動した。5回戦で初登場すると、計7人に勝った。南筑との準決勝で快進撃を続ける1年生大将の素根の快進撃を止め、決勝では昨年活躍した次鋒の松井絵名(3年)に優勢勝ちし、中堅の和田梨乃子(2年)に開始約30秒、支え釣り込み足を決めて一本勝ち。勝負どころで力を発揮した。

 「優勝は素直にうれしい。でも、絶対後ろには回さないという思いでやっていたので…」。相手副将と引き分け、今大会初めて後続にバトンタッチ。目標の「座り大将で優勝」を逃し、悔しさもにじませた。

 昨年の優勝メンバーが5人残り、周囲から「3冠」を期待されてきた。重圧とも闘いながら練習を重ねていた1週間ほど前に、新森は左足首を負傷した。乱取りに参加できず、道場の片隅で涙を流した。そんなとき児玉から声を掛けられた。「みんなおるから。今、無理したらいけんよ」。新森は顔を上げた。

 優勝した3人制の3月の全国選手権は、先鋒と中堅に体重区分があって新森は補欠に回った。「悔しかったけど、チームの優勝に向かってやるだけ」。積極的に声を出し、仲間の体重管理にも気を配った。春はサポート役に徹し、今大会は主役を務めた。「新森が抜いてくれたので楽になった」と児玉。チーム内のライバル心、チームの結束力が敬愛の強さの源だ。

 これまで優勝したことのない全国総体は約1週間後だ。「みんなで協力して挑戦する」と新森。100周年の記念大会で新たな一ページを刻んだ敬愛が、初の総体制覇と3冠の悲願達成へ加速する。

=2016/07/24付 西日本新聞朝刊=

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