臼杵、男子40年ぶり 種子島中央、女子8年ぶり 久々の舞台に闘志

8年ぶりの出場で張り切る種子島中央の藤川可蓮さん(左から2人目)ら=21日、福岡市
8年ぶりの出場で張り切る種子島中央の藤川可蓮さん(左から2人目)ら=21日、福岡市
写真を見る

 21日に開幕した金鷲旗高校柔道大会。頂点を目指してしのぎを削る男女計495チームの中で、男子の臼杵(大分)は40年ぶり、女子の種子島中央(鹿児島)は8年ぶりの出場。久しぶりの大舞台に、監督や選手たちは心を躍らせている。

 「出場する高揚感は、今も昔も同じ」

 臼杵の総監督を務めるOBの安東鉄男さん(57)は大会への思いをこう語る。ちょうど40年前、出場した1978年の第52回大会では2回戦で敗退。その後は部員減少でチームの出場はかなわず、25年ほど前には部活動そのものが休止となった。

 安東さんは大学卒業後、郷里の大分県野津町(現同県臼杵市野津町)に戻り、柔道整復師で生計を立てながら柔道場を運営。2013年からは臼杵市柔道連盟の柔道教室で中学生を指導するようになった。その教え子が16年から母校に入学するようになり、休止していた部活動が昨年、同好会として復活。5人そろった今年、40年ぶりの金鷲旗出場を選んだ。

 安東さんの長男で、自身も金鷲旗出場経験がある監督の平八郎さん(31)は「全国の強豪が集う特別な空間を経験し、選手たちは成長してほしい」。主将で2年生の井上裕太さん(16)は「周囲の期待もあり緊張するが、一戦一戦を大事に闘う」と意欲を燃やしていた。チームは試合が始まる22日に福岡入りする。

 一方の種子島中央。21日は開会式前に会場で汗を流し、本番に備えた。人数不足で出場できない期間が続き、昨年6月には3年生2人が引退して、部員は現在2年生で主将の藤川可蓮さん(17)1人だけになった。それでもめげることなく、男子の胸を借り、ときには中学生と練習しながら柔道を続けた。

 そして今年。1年生が4人入部し、8年ぶりとなる挑戦を決めた。兄2人も金鷲旗で活躍したという藤川さんは「柔道をやめなくてよかった。大将として、唯一の2年生として意地を見せたい」。西園和昭監督(47)は「島外でしか他校と試合できない生徒たちにとって貴重な機会。いろんな選手を見て学んでほしい」と目を細めた。

=2018/07/22付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ホークス下剋上日本一!西スポ2018アーカイブス

西日本新聞のイチオシ [PR]