「林工 感動ありがとう」 V候補に全力尽くす 初戦敗退 スタンド温かな拍手 

0808hita.jpg 「最後まであきらめず、よく頑張った」-。夏の甲子園の大分代表、日田林工は7日、降雨ノーゲームで再試合となった初戦の大阪桐蔭(北大阪)戦に臨み、16-2で敗れた。優勝候補相手に真っ向勝負を挑んだナイン。その伸び伸びとした姿に、三塁側アルプススタンドを埋めた約1000人の大応援団は「感動をありがとう」「胸を張って帰っておいで」と温かな拍手をいつまでも送った。

 1回表、大阪桐蔭が早々に1点を奪うと、応援団の脳裏には初回に3点を奪われた前日の悪夢がよみがえった。だが、末次群投手はここで踏ん張る。4番、5番を連続三振。「いいぞ」「昨日とは違う」。スタンドは歓声に沸いた。

 その裏には1番蒲池明倫選手が三遊間を破り、2番梛野啓介選手がエラーで出塁。4番末次投手が中前適時打を放ち、瞬く間に同点。スタンドは「行け、行け」コールの大合唱。なお一死満塁と攻め立てたが、あと1本は出ず。それでも蒲池選手の弟で同校野球部1年の理嗣(まさし)君(15)は「流れはいい。このまま終盤まで食らい付いていけ」と、声を張り上げた。

 しかし、この後大阪桐蔭打線が爆発。二回表に2点追加され、末次投手が降板。継投した太田尾郁弥投手も勢いを止めることはできず、七回表には3点本塁打も浴びて15点差に。ここで、大分大会でも投げたことがなかった三塁手の松尾弘喜主将がマウンドに立った。

 松尾主将は、ひるむことなく笑顔で強気のピッチング。その後は大阪桐蔭打線を無得点に抑えた。キャプテンの頑張りに、日田林工も七回裏、蒲池選手が鮮やかな左前適時打で1点を返したが、反撃はここまでだった。

 相手は強かった。でも悔しさはあっても、ナインに涙はなかった。松尾主将の父秀喜さん(65)はスタンドに駆け寄って深々と一礼する選手たちに「どんなピンチに立たされても、試合を捨てずにようやった」。

 日田林工のナインは、さわやかな笑顔を残して甲子園を去った。

【写真】大阪桐蔭に初戦敗退した日田林工ナイン。懸命なプレーで、さわやかな笑顔を残した=7日、甲子園球場

=2008/08/08付 西日本新聞朝刊=

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