善戦に拍手やまず 西短付 新潟明訓に0-1 スタンド「ありがとう」

2010年08月17日 10:12
9回表、西日本短大付の勝利を信じて声援を送る一塁側アルプススタンド
9回表、西日本短大付の勝利を信じて声援を送る一塁側アルプススタンド
 1点に泣いた-。夏の甲子園大会の3回戦で16日、県代表の西日本短大付は新潟明訓(新潟)に0-1で敗れた。初回から互いに譲らない投手戦。六回裏に先制点を奪われ、1点を追う展開に。九回に連続安打で同点の好機をつくったが、あと1打が出なかった。逆転勝利を信じ、懸命に声援を送り続けたアルプススタンド。「ありがとう」「感動した」。甲子園の土でユニホームを真っ黒にしたナインの頑張りをねぎらう拍手と歓声は鳴りやまなかった。

 ピンチに立たされた三回の守備。四球に守備の乱れもあって、無死二、三塁の先制を許しかねない場面に。しかし、金子大喜捕手の強気なリードのもと、森達也投手が動じない巧投をみせ、後続3人をピシャリ。

 中学時代に所属していた筑後リバーズの入部英徳監督(47)は「中学時代に比べるとコントロールが良くなった」とエースの成長に目を細める。金子捕手の母佐由美さん(52)も「強気のリードで抑えた。大丈夫」。

 五回表の攻撃。左前打で出塁した7番鹿野和大右翼手を犠打で送った後、2死一、三塁と好機を広げる。スタンドの期待も高まるが、「あと一本」が出ない。初戦から応援する神戸市の御影高校吹奏楽部2年の白石衣梨奈さんは「後半に点を入れて勝ってほしい」と演奏に力を入れる。

 ■「焦らずに応援」

 五回まで両投手が粘りの投球を見せ、スコアボードには互いに「0行進」が続く。そして、六回表。3番井浦幸士朗二塁手が中前打で出塁し、再び無死一塁の好機。だが、交代した相手投手に後続を断たれ、やはりホームが遠い。チアリーダーの3年の南リホさんは「一番きついのは選手たち。焦らずに応援する」と表情を引き締めた。

 ゲームが動いたのは、その裏。1死二塁から、相手5番が放った強い打球を古川大晃三塁手が弾き、1死二、三塁の大ピンチに。

 ここで、相手6番がタイムリー。ついに1点を先制された。アルプススタンドからは「あー」と悲鳴。しかし、堤寛太左翼手が好返球で二塁走者をホームで刺すと、「いいぞ。まだこれから!」と歓声が起こった。

 ■最後のチャンス

 森投手は尻上がりに調子を上げ、八回裏を三者凡退に抑えて最終回の攻撃に望みをつなぐ。

 初戦の日川(山梨)戦で本塁打を放った金子捕手が、センターの頭上を抜く二塁打。続く代打の永利拓也選手も中前打でチャンスが広がる。無死一、三塁の「一打同点」の場面に、スタンドの興奮も最高潮に。

 その願いを受けた6番奥井健太郎遊撃手の会心の当たりは、無情にも相手遊撃手の正面へ。一塁ランナーも戻れず併殺。最後の打者も倒れ、試合は終わった。

 寺垣亮平応援団長は「惜しかったけど、しょうがない」と唇をかんだ。粘り強く投げ抜いた森投手。普段は褒めることはないという父祐一さん(40)も「よく頑張った」とたたえた。

=2010/08/17付 西日本新聞朝刊=

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