147キロ右腕奥村「最低でも8強」 中津商「最後の夏」に挑む

2010年07月15日 12:58
 46年間の歴史を歓喜で締めくくる。「最低でも8強入り。最後の中津商はすごかったと、惜しまれるような戦いを見せたいです」。エース奥村が強い意志をにじませた。昨秋の県大会では初戦、由布戦でノーヒット・ノーランを達成。最速147キロの剛速球と高速カーブで三振の山を築く。

 中津商は1965年に中津東から中津工と分離して誕生したが、来春には再び中津工と一緒に中津東に統合される。現在生徒数は3年生のみの74人。男子生徒はわずか14人で、うち10人が野球部員だ。部員数は今夏の大分大会最少ながら、単独チームで「最後の夏」に臨む。

 初戦から全校応援を計画している学校側やOBの期待も高まるなか、その中心にいるのが奥村だ。「腕の振りが早い。1、2年時は制球が悪く自滅していたが、3年生になって要所を締められるようになった」と恒成監督。最上級生になり、精神面、技術面ともにワンランクアップしたという。「昨秋、新チームが発足した時は味方のエラーにキレていた」と奥村。そこで久保山前部長が連日1―2時間の反省会を開き、奥村にメンタルの重要性を説き続けた。今や「エラーは自分を鍛えるチャンスと思えます」と言うほどに成長した。冬場は1日平均5―10キロの走り込みをこなし、ぶかぶかだったユニホームのズボンがぴったりに。軸足が安定し、制球にも自信がついた。

 初戦の三重総合戦は雨のために3日連続で順延。「早く投げたいです。調子はいいので、しっかり維持していきたい」。中津商の名を胸につけた「最後のエース」奥村が、一人でも多くの高校野球ファンの目にその姿を焼き付ける。 (丹村智子)

=2010/07/15付 西日本スポーツ=
組み合わせはこちら

大分大会関連記事

西日本新聞のイチオシ [PR]

ホークス下剋上日本一!西スポ2018アーカイブス

西日本新聞のイチオシ [PR]