柳ケ浦の夏 終わる 亡き球友と夢舞台 果たせず

2010年07月19日 10:04
敗戦後、涙を流す柳ケ浦の野球部員=18日午後6時、大分市青葉町の新大分球場
敗戦後、涙を流す柳ケ浦の野球部員=18日午後6時、大分市青葉町の新大分球場
 全国高校野球選手権大分大会の2回戦が18日、大分市の新大分球場であり、1年前の開会式に向かう途中でバス横転事故にあった柳ケ浦高(大分県宇佐市)は日田林工高に2-6で敗れた。部員は事故で亡くなった当時2年生の吉川将聖(しようせい)さんを甲子園に連れて行くという夢を果たせなかった。

 ベンチ入りした部員の多くは吉川さんと同じバスに同乗。4点をリードされた場面で、五回からマウンドに立った茅野翼選手(18)は「これ以上点はやれない」と全力投球。苦しい場面では三塁側スタンドの吉川さんの遺影に目をやり、勇気をもらった。相手にホームを踏ませなかった。

 田嶋峻大(たかひろ)主将(17)は「後遺症で野球ができなくなった仲間もいて苦しかった。だけど皆で頑張り、成長できた」と1年を振り返った。事故にあった部として注目を集め、プレッシャーはあったが「試合中は感じなかった。将聖が力を貸してくれた」。最後に「ごめん、将聖としか言えない…」と目を真っ赤にして声を詰まらせた。

 藤久保茂己監督は「重圧を乗り越え、結果を出したかったが、壁は高かった」と話した。

=2010/07/19付 西日本新聞朝刊=
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