柳ケ浦「亡き友」にわびた 3年連続日田林工に敗戦

2010年07月19日 15:32
 亡き友との誓いは果たせなかった。3年連続で日田林工に敗れ、約束の夏は終わった。「情けない。将聖を甲子園に連れていけなくて…」。約1年前の事故で亡くなった吉川将聖さんに、柳ケ浦の茅野は何度もわびた。

 自らも頸椎(けいつい)損傷の重傷を負い、2カ月入院した。本来は吉川さんと同じ捕手だったが、首の負担が大きいため、5月に右翼兼投手に転向。「首の痛みは感じませんでした」。4点を追う5回から登板し、4イニングを無失点に封じた。

 「将聖が力を貸してくれました」。ピンチではスタンドの遺影に視線を送った。誕生日にもらった「一緒に頑張ろう」とつづられた手紙は常にバッグの中にある。入院中は野球をやめることも考えたが、今は「彼の分まで野球を続けたい」と誓う。

 「この1年間は苦しかったけど、仲間と野球を精いっぱいやれた。今は泣きたくない」。茅野は毅然(きぜん)とした態度を貫き、涙を見せなかった。大切なことをたくさん学んだ最後の夏。試合後の涙雨が、全力を出し切った柳ケ浦ナインの心に染みた。 (相島聡司)

 ◆柳ケ浦・田嶋主将「将聖との約束が果たせず悔しい。試合前のミーティングでも『あいつのために頑張ろう』と話し合った。(日田林工に敗れ)三度目の正直はならなかったけど、後輩に託したい」

 ◆同・藤久保監督「子どもたちはつらい思いばかりしたし、何とか勝って喜びを感じさせてあげたかった。指導者として悔いが残ります」

   ×   ×

■4回一挙10点 16得点で圧勝 大分上野丘

 大分上野丘が16得点の猛攻で圧勝した。初回に相手先発の右肩にライナーが直撃するアクシデントなどもあり、打線が序盤から爆発。初回に5点を奪うと、4回は打者15人で一挙10点。向江-姫野の2年生バッテリーも5回を無失点に封じる快勝に、釘宮監督は「心配だったバッテリーを全員で盛り上げた。最後まで声も出ていた」と納得の表情だった。

=2010/07/19付 西日本スポーツ=
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