レギュラーが背番6ユニホーム忘れ このままじゃ出られない!!折尾愛真が繰り出した“離れ業”/北福岡

4回無死一塁、打者・松井のとき二盗を決める折尾愛真・斉藤。背番号9・古野の背番号を縫い付けて出場した
4回無死一塁、打者・松井のとき二盗を決める折尾愛真・斉藤。背番号9・古野の背番号を縫い付けて出場した
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 想定外のピンチを全員で乗り切った。北九州を破り、甲子園にあと1勝に迫った折尾愛真の奥野博之監督が明かす。「実は2番(打者)の斉藤が背番号の付いたユニホームを忘れて…」。背番号6で遊撃を守る内野の要の“失策”だった。

 規定で背番号がない選手はベンチに入れないが、準々決勝までの4試合は全て「2番遊撃」でフル出場した2年生を欠くわけにはいかない。そこで奥野監督が思いついたウルトラCは、「6」と形が似た「背番号9を逆さにすること」だった。

 急きょ古野皓大(3年)の背番号9を上下逆に付けて斉藤が出場。古野が自ら背番号を外して斉藤のユニホームに縫いつけてくれた。古野は試合前の選手整列にも出られず、斉藤のユニホームが届いた1回裏の途中までベンチ裏で待機した。

 この先輩の思いを無駄にはできない。斉藤は安打と2四死球で3度出塁して全て生還。4回と8回は50メートルを5・8秒の俊足を生かして二盗を決めると、6回は松井義弥(3年)の右前打で一気に一塁から三塁まで到達する好走塁も見せた。

 先輩への感謝をプレーで示した斉藤は「本当に申し訳なくて…。周囲が声を掛けてくれて、緊張がほぐれた」と頭を下げた。途中出場した古野は「(背番号の付け替えが)勝利につながったかは分からないけど、貢献したかった」と話した。

 粘る北九州を中盤に突き放し、8回には野元涼(3年)が右翼席上段へダメ押しの今大会5号ソロ。奥野監督も「うちらしい」と苦笑いしたハプニングで結束はさらに固まった。決勝は2度の甲子園出場経験がある飯塚との対戦。春夏通じて初の甲子園切符もチーム一丸でつかむ。 (前田泰子)

=2018/07/22付 西日本スポーツ=

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