折尾愛真 最後まで粘り 全力プレー スタンド拍手

初回に先制し、盛り上がる折尾愛真のアルプススタンド
初回に先制し、盛り上がる折尾愛真のアルプススタンド
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 第100回全国高校野球選手権大会で、春夏通じて甲子園初出場の北福岡代表の折尾愛真は10日、西東京代表の日大三と対戦した。相手の強力打線に投手陣が打ち込まれ、終盤の反撃も及ばず涙をのんだ。アルプススタンドを埋め尽くした保護者や在校生ら約千人からは惜しみない声援と拍手が最後まで送られた。

 試合は初回から動いた。1死一、三塁のチャンスで上地龍聖選手(3年)が左犠飛を放ち先制。上地選手の母佐代子さん(45)は「試合を決めたいと意気込んでいた。ここからもっと打ってほしい」と話した。

 優位に試合を進められると思われたが、その裏、押し出し四球や適時打を浴びて一挙7失点。野球部8期生5人で応援に駆けつけた会社員江藤克(まもる)さん(22)は「昔から逆転の愛真と呼ばれるくらいチームは逆境に強い。ここからです」と声をからして声援を送った。

 野球部は女子校から共学になった翌年の2004年に創部された。女子校時代の1979年卒業の大阪市の会社員住友直子さん(57)は「甲子園で応援できると夢にも思わなかった。全力を出し尽くして」。

 二回、三回、五回と相手に追加点を奪われ、苦しい展開に。五回終了後には、劣勢のチームを鼓舞しようと、応援団全員で「折尾愛真」の文字が入った青いタオルを掲げてチームのテーマ曲「勇気100%」を合唱。懸命の応援が続いた。

 応援団の「愛真らしさをみせて」との願いは15点リードされた八回に実った。斉藤隼人選手(2年)が2点本塁打で意地をみせた。「これからだ」。選手の諦めない姿勢にスタンドは大盛り上がり。亀安栞太(かんた)選手(3年)は「まだまだ負けない」と声を張り上げた。

 最終回は代打の星空来(そら)選手(同)が振り逃げで出塁するも及ばずに敗戦。選手がアルプスに向かって一礼すると、「胸を張って帰ってこいよ」。水時寧々さん(同)は「一球一球、最後まで諦めずに粘って、愛真らしい野球をしてくれた。甲子園に連れてきてくれてありがとうと、お疲れさまと言いたい」と話した。

=2018/08/11付 西日本新聞朝刊=

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