大阪桐蔭に善戦した沖学園の「スピード」 初出場でも監督と部長は…/甲子園こぼれ話

13日の2回戦で大阪桐蔭に敗れ、整列する沖学園の選手たち
13日の2回戦で大阪桐蔭に敗れ、整列する沖学園の選手たち
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 第100回全国高校野球選手権記念大会はベスト4が出そろった。史上最多56校が参加した熱い夏もあと2日。頂点をかけた最後の戦いを前に、各チームの甲子園を取材ノートから振り返る。

 今年は北福岡の折尾愛真、南福岡の沖学園と福岡代表2校はどちらも春夏通じて初出場だった。結果は折尾愛真が初戦敗退し、沖学園は初戦を突破。2回戦で大阪桐蔭に敗れたが、試合中盤まで競り合いを演じるなど善戦した。同じ初出場でも「甲子園経験」の差が出たように思う。

 沖学園の鬼塚佳幸監督は神村学園(鹿児島)の副部長として春の選抜大会で2度、夏の選手権で2度、甲子園を経験している。木下康平部長は昨夏出場した早稲田佐賀の副部長だった。選手は初出場でも、監督と部長は甲子園経験者だったのだ。

 1日で4試合を消化しなくてはならない甲子園はとにかくせかされる。試合終了後のベンチの入退場、攻守交代のスピードもかなり速い。初出場校はそこでペースを乱し、試合で力を出せないまま終わるケースも多い。沖学園は木下部長が就任した4月から攻守交代や道具の準備など、スピードを意識して取り組んできた。大阪入りしてからはスパイクを履く時間までストップウオッチで計ってきたという。「どれだけ役に立ったかはわかりませんが、選手もベンチで『急がされるなあ』と言っていました」と木下部長は振り返る。日ごろからスピードアップを意識して練習してきた沖学園ナインは平常心で試合に入れたのだろう。

 「試合は準備で決まる」と言う人もいる。甲子園を知っているからこその準備が、二つの初出場校の明暗を分けたのかもしれない。(前田泰子)

=2018/08/19 西日本スポーツ=

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