最速145キロ、樟南に九州NO.1左腕 松本が追う兄との夢/夏の高校野球 鹿児島大会

2年ぶりの甲子園出場を目指す樟南のエース松本
2年ぶりの甲子園出場を目指す樟南のエース松本
写真を見る

 第100回全国高校野球選手権(8月5日から17日間、甲子園)鹿児島大会の組み合わせが23日、決定した。今年は70チームが参加。例年以上の激戦が繰り広げられそうだ。2年ぶりの代表を狙う樟南は最速145キロを誇る県内屈指の左腕、松本晴(3年)がチームを引っ張る。2年生エースだった昨夏は捕手の兄とバッテリーを組んで甲子園を目指したが、準決勝で神村学園に敗れた。昨年の悔しさを最後の夏にぶつける。7月7日に開幕し、順調に進めば同23日に代表が決定する。

■スライダーも武器

 最後の夏に向けて急ピッチで調整を進めている。樟南の松本は17日の九州産業(福岡)の練習試合で1失点完投。「久々の完投。調子は上がってきているが、切れや球速はまだこれからだと思う」とさらに向上を目指す。

 最速145キロの直球と切れ味抜群のスライダーで「九州ナンバーワン左腕」と評されるが、今春以降は苦しんだ。春の県大会前に肩の違和感を訴え、準優勝の県大会、8強入りした九州大会とセーブしながら投げた。4月の九州大会後はノースロー調整。5月中旬から短いイニングを投げ始め、ようやく完投できるまでになった。肩の負担をなくすため、下半身をより使うことを意識したフォームに改良中。「だんだん良くなってきた」と手応えをつかみつつある。

 初めて背番号1を背負った昨年の夏は兄の連(亜大)とバッテリーを組んだが、準決勝で神村学園に4-5で逆転負けした。延長10回で176球を投げ、10三振を奪って完投。それでも力投は実らなかった。「お兄ちゃんと一緒に甲子園に行きたかったけど、かなわなかった」。新チームになって、山之口和也監督は「(チーム全体を見る)自覚を持たせるため」と松本を主将に指名した。樟南で投手が主将を務めるのは2000年夏甲子園8強時のエース青野毅(元ロッテ)以来のことだった。

 5月のNHK旗では鹿児島実に1-2で初戦敗退。元気がない後輩たちを鼓舞しようと6月中旬、兄と昨年の主将だった折尾昂靖(亜大)が練習を見に帰ってきた。誰よりも大きな声を出している兄の姿に「自分が声を出さなきゃ、と思った。まだまだチームを引っ張る意識が足りない」と松本は痛感した。「おまえが引っ張れ」。東京から駆け付けた兄の言葉が胸に刺さった。

 松本は「ゼロに抑えれば負けることはない。夏は無失点で抑えることを目指したい」と意気込む。その左腕でチームを引っ張り、甲子園に立つ兄弟の夢をかなえる。 (前田泰子)

 ◆松本晴(まつもと・はる)2001年2月24日生まれ。大阪市出身。西船場小4年のときに硬式クラブ「大阪西ボーイズ」で野球を始め、外野と投手。6年で関西大会出場。花乃井中時代は「大阪生野シニア」に所属して投手。2年のとき関西大会に出場し、3年夏は西日本大会出場。樟南では1年春の九州大会でベンチ入りし、2年夏からエース。今春の九州大会に出場。兄の連は昨年の正捕手。左投げ左打ち。180センチ、78キロ。

2018/06/24付 西日本スポーツ

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]