プロ注目の樟南・松本キレキレ 大会記録あと1の20K、スカウト絶賛/鹿児島

大会記録に迫る20奪三振の快投でスカウトの目をくぎ付けにした樟南のエース松本
大会記録に迫る20奪三振の快投でスカウトの目をくぎ付けにした樟南のエース松本
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 鹿児島大会は、春夏26度の甲子園出場を誇る樟南が3回戦で鹿児島水産を3-0で破り、16強入りした。プロ注目の最速145キロ左腕、松本晴(3年)が9回途中まで20奪三振。大会記録の1試合21奪三振に迫る快投でスカウトの視線をくぎ付けにした。大分大会では昨夏甲子園8強の明豊が大分商との強豪対決を14-7の7回コールドで制し、ベスト8に進出。佐賀大会は、伝統校の佐賀商が今春の九州大会に出場した東明館を9-3で破り、鳥栖も神埼清明を12-2の5回コールドで圧倒し8強が出そろった。熊本大会は必由館と熊本工が準決勝進出を決めた。

 40年以上も破られていない大記録に「あと1個」まで迫った。樟南の松本が自己最多の20奪三振。1975年夏に伊集院の竹之内徹が樹立した1試合21奪三振の大会記録に肉薄した145キロ左腕は「記録は意識していなかった」と笑った。

 8回まで2度の5者連続を含む毎回奪三振。途中で交代した9回だけ三振を奪えなかったが、この日は最速140キロをマーク。変化球もさえ、鹿児島水産の森園健太監督を「ボールになるスライダーの見極めができなかった」と嘆かせた。

 2回に抜けた変化球を左越えの二塁打とされ、試合後は「前半簡単に打たれたので、出来は50点」と反省。それでも8回2/3を6安打無失点に封じたエースを、山之口和也監督は「構えずに投げたことが良い結果につながった」と評価した。

 今春は左肩違和感に悩まされ、4月の九州大会後はノースロー調整。5月下旬に投球練習を再開するまで、投球フォームを徹底的に見直した。体重移動と下半身の使い方を再確認した成果もあり、得意のスライダーは直球の軌道から手元で鋭く変化するようになった。

 プロからも注目される今夏は、初戦で曽於に7回コールド勝ち。7回参考の無安打無得点試合まであと2人の快投を演じた。この試合も10三振を奪っており、2試合で30奪三振。奪三振率は17・23で、防御率は0・00と圧倒的な数字を誇る。

 2年生だった昨夏は10回完投も報われず、準決勝で神村学園に逆転負け。「味方が点を取るまで粘って投げ、夏(の甲子園)を勝ち取ることだけを考える」。1年夏にスタンドから見つめた甲子園のマウンドに立つイメージはできている。 (広田亜貴子)

阪神・田中秀太アマスカウト「真っすぐも変化球も切れがいい。コントロールも良く、高校生ではなかなかいない投手」

楽天・長島哲郎スカウト部長「伸びしろがある。球の質が良く、力もある。将来が楽しみ」

 ◆松本晴(まつもと・はる)
 2001年2月24日生まれの17歳。大阪市出身。西船場小4年から「大阪西ボーイズ」で硬式野球を始め、外野と投手。花乃井中では「大阪生野シニア」で投手。樟南高で1年春の九州大会からベンチ入りし、2年春から主戦。憧れの投手は菊池雄星(西武)。好きな歌手はジャスティン・ビーバー。180センチ、78キロ。左投げ左打ち。

=2018/07/19付 西日本スポーツ=

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